ローム本社から車で約15分
 

短い石段を上り、朱塗りの門をひとくぐり。石畳をしばし歩けば、街の喧噪が嘘のように広がる清浄で静寂な世界。
京都を代表する観光名所である八坂神社は、古来「祇園さん」の愛称で親しまれてきた地域の守り神で、かつては「祇園社」「祇園感神院」(ぎおんかんしんいん)と呼ばれていました。その起源は古く斉明天皇2年(656年)にまで遡り、社名が「八坂神社」と改められたのは明治時代のことでした。
祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと=牛頭天王・ごずてんのう)、櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと、素戔嗚尊の妃)、八柱御子神(やはしらのみこがみ、素戔嗚尊の8人の子供)。特に、素戔嗚尊は八岐大蛇(やまたのおろち=あらゆる災厄)を退治したことで、日本神話でもよく知られます。この素戔嗚尊を祭神とする神社は八坂神社を総本社に、現在日本全国に約3,000社もあります。
日本三大祭の一つに数えられる祇園祭(残りは大阪の天神祭、東京の神田祭)は、八坂神社の祭礼。
平安時代の貞観11年(869年)、京で疫病が流行した際、広大な庭園だった神泉苑に当時の国の数にあたる66本の鉾を立て、祇園の神様(素戔嗚尊)に災厄除けを祈願した「祇園御霊会」(ぎおんごりょうえ)が始まりとされています。
応仁の乱(1467年)で一時途絶えたものの、明応9年(1500年)に町衆の手で再興。以後は中国やペルシャ、ベルギーなどから伝わったタペストリーなどの懸装品を山鉾ごとに飾るようになり、これらの豪華さから山鉾は「動く美術館」とも呼ばれます。
17日の山鉾巡行と神幸祭をクライマックスに、7月1日から31日までの1ヵ月間、自社と京都市内各所で多彩な祭事が繰り広げられます。
また、大晦日から元旦未明にかけて行われるのが「をけらまいり」。
参詣者は火縄にをけら火(浄火)を授かり、消えないように縄をくるくると回しながら家へ持ち帰った後、この火で元旦の雑煮を煮て食べることで新年の無病息災を祈ります。 

   
  八坂神社-境内マップ-
八坂神社 本殿
八坂神社 本殿
八坂神社 境内
八坂神社 境内
祇園祭 山鉾巡行
祇園祭 山鉾巡行
をけらまいり
をけらまいり
 
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