牛若丸修行の名所が残る、信仰篤き山寺。
 

貴船川対岸の鞍馬山山腹に位置し、"牛若丸(源義経の幼名、修行時期は7〜16歳)が修行したことで知られる鞍馬弘教(くらまこうきょう)総本山の寺院。
鑑真(がんじん)和上の高弟・鑑禎(がんちょう)上人が宝亀元年(770年)、平安京の北方鎮護の寺として「毘沙門天王」(びしゃもんてんのう)を祀り、開いたとされます。
本尊は「毘沙門天王」(仏教における四天王の一尊で武神)、「千手観世音菩薩」(せんじゅかんぜおんぼさつ、観音菩薩の変化身で六観音の一尊)、「護法魔王尊」(ごほうまおうそん、650万年前に金星から降臨したとも言われる鞍馬山の山霊)の三尊が一体となった「尊天」です。
境内は険しい山道にあり、広大な敷地はその大半がモミやツガの原生林。仁王門から多宝塔まではケーブルカーも利用できます。
護法魔王尊が降り立ったとされる奥の院魔王殿までは、岩盤が固く地下に根を張れない杉の根が地表を這う木の根参道がお参りルート。
鞍馬と貴船を結ぶ徒歩約1時間の道沿いには、牛若丸が修行したとされる伝説の名所や旧跡が散在します。牛若丸が奥の院へ剣術修行に通う途中、喉の渇きを潤した湧き水「息つぎの水」や、牛若丸が16歳で奥州へ旅立つ前、名残を惜しんで背丈を比べた「背比べ石」があり、この他にも、牛若丸が跳躍の練習をした、天狗から剣術を教わったなどの言い伝えが残ります。
豊かな自然と清々しい山の気につつまれて心安らぐ浄域です。

   
仁王門
仁王門
本殿金堂
本殿金堂
息つぎの水   木の根道   奥の院魔王殿
息つぎの水   木の根道   奥の院魔王殿
 
  プライバシーポリシー サイトポリシー Copyright © 1997- ROHM Co., Ltd.