方丈庭園
一度に楽しめる4種の庭園
  境内中央の方丈には、日本で唯一ともいえるユニークな造りの方丈庭園・「八相の庭」(はっそうのにわ)があります。方丈内をぐるりと巡れば、東西南北でそれぞれ異なる趣向の枯山水庭園となっていることに気付くことでしょう。
これらの庭園は昭和の作庭家・重森三玲が作庭したもので、三玲が手がけた庭園は京都だけでなく日本各地に点在します。東福寺方丈庭園は、初期の頃の作品で代表作のひとつとされ、お釈迦さまが悟りを得て仏となる「釈迦成道」(しゃかじょうどう)を表現しているといいます。
白砂に石組み、苔という枯山水庭園のベーシックな構成物を三玲独自の視点で組みあわせることで、表情を変えられた各庭園。方丈正面に位置する南庭は4つの庭の中で最も広く、神仙境をイメージして巨石や築山が配されています。このオーソドックスな庭と対照的なのが、石と苔が生み出す市松模様が印象的な北庭。また、西庭にはさつきの刈り込みと砂地で、より大きな市松模様が描かれています。東庭では、白砂の上で東司(トイレ)の柱石の余材からなる北斗七星が小宇宙を感じさせます。
「八相の庭」という呼び名にふさわしく、斬新かつ魅力的な方丈庭園。じっくりと眺めてお気に入りの庭を探してみましょう。
   
南庭
南庭
北庭
北庭
 
西庭   東庭  
西庭   東庭  
 
  プライバシーポリシー サイトポリシー Copyright © 1997- ROHM Co., Ltd.