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  周囲をぐるりと囲むお堀と、巨大な扉がそそり立つ門。
白く長く続く壁の向こう側に思いを馳せれば、そこには徳川家四百年の夢が蘇る──。
さまざまな時代の象徴が混在する京都にあって、江戸時代の色彩を現代に濃く残す二条城がユネスコ世界遺産に登録されたのは平成6年(1994年)でした。
慶長8年(1603年)、徳川初代将軍の家康は京都御所の守護と将軍上洛の際の宿泊所として二条城を造営しました。
さらに、3代将軍の徳川家光は当時の最先端と謳われた建築家や芸術家たちを集め、伏見城の遺構を移すなどの大改築を実行。
寛永3年(1626年)には、現在へと続く城の姿が完成しました。
徳川幕府とともに生まれ、家康が豊臣家を滅ぼす決意を固め、やがて大政奉還を通じて徳川幕府の終焉を告げることにもなった二条城。
明治時代に宮内省管轄の離宮となり、昭和時代には京都市に下賜されました。
二層の櫓(やぐら)や堅牢な大手門、武士の詰所だった番所などの武骨で荒々しい城郭の外観とは裏腹に、一度城内に入るとそのイメージは一新。
優美をたたえる唐門や豪壮な二の丸御殿をはじめ、狩野派作の華麗な障壁画や精緻な彫刻などの美術品の数々、歴史に名を残す池泉回遊の庭園、さらには四季折々の草花までが渾然一体となって、桃山時代様式の全貌ともいわれる二条城独特の美の世界をかたちづくっています。
   
東南隅櫓
東南隅櫓
二の丸御殿 入り口
二の丸御殿 入り口

二条城-全体図-
地下鉄東西線「二条城前駅」下車 徒歩すぐ
 
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