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先輩インタビュー

一瞬の閃きから得られる高揚感が
仕事に打ち込む原動力になる。

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  • 理系
  • 技術

LSI商品開発2008年 入社
基礎工学研究科

ロームの電源LSIを世界で通用するブランドに。

LSIは小さな部品ですが、テレビやスマートフォン、自動車など生活に身近な電子機器になくてはならない部品です。LSIの役割は、それら電子機器に必要な電力の変換を行うこと。小さな部品が複雑な電子機器のコントロールを担っているのです。そんな電源LSIの先行技術開発を行うのが、私の仕事です。目の前のニーズに応える商品開発に対して、先行技術開発のミッションは一歩先の未来の商品を開発すること。商品開発のメンバーがヒアリングしてきたニーズをもとに、世の中にない電子機器をお客様と共につくりあげていきます。また、今、私が注力しているのは、ロームの電源LSIを世界中から信頼されるブランドに育てるための取り組みです。私たちに最終製品をつくることはできませんが、製品の中にロームの部品が入っていることを示すことはできる。そう考え、ロームの先端アナログ技術を結集して誕生した「Nano電源技術」の認知、ブランド力向上に取り組んでいます。目標は、この製品には必ず「Nano電源技術が入っている(=この製品にとってなくてはならない技術)」というイメージをもってもらうことです。「Nano電源技術」が搭載されていることで、消費者が品質に安心感を抱いてくれるようになることを目指しています。

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技術の足し算で新たな価値を生み出す。

私が就職先にロームを選んだのは、先輩がリクルーターとして大学に来られたことがきっかけです。その先輩はありきたりな会社の概要を話すのではなく、自分が手がけた商品をいかに多くのお客様に対して効率よく売っていくかを熱弁してくれました。入社5年目ほどの若い先輩が販売戦略を熱く語る姿は、強烈に印象に残っています。その体験が決め手となってロームに入社した私も、今では部下を育成する立場になりました。部下と接する時に大切にしているのは、徹底的に自己開示をすること。できないことや苦手なこと、今の自分に欠けている部分もさらけ出し、そのうえで、「ひとりではできないことを実現するために、君の長所を活かしてほしい」と伝えます。「君ができることが私にはできない。それが悔しい」ということも素直に言いますし、「君に追いつくよ」と宣言もします。部下の成果を最大化することが上司としての役割ですが、同時に自分自身が成長していくことも必要。だからこそ、お互いが成長できた時は格別な達成感を味わうことができますね。私は、技術者の価値は足し算にあると考えています。技術者は、「1+1=2」ではなく、「0+0=2」にできる。未完成のパーツをもつ2人の技術者が出会うことで、新たな何かが生まれるのです。その一瞬の閃きから得られる高揚感が、仕事に打ち込む原動力となっています。

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※記事内容、及び社員の所属は取材当時のものです。

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