梅の花咲き匂う、北野天満宮。 ローム本社から車で約15分
  参拝する姿が初々しい受験生。鼻をくすぐる梅の甘い香り。ここ北野天満宮は御祭神に「学問の神様菅原道真公(845〜903年、以下道真公)をお祀りしています。そして、受験と梅の開花が重なるこの時期は、まさに京都の冬の風物詩ともいえる光景が広がります。
北野天満宮は平安時代中頃の天暦元年(947年)に京都に住んでいた多治比文子(たじひのあやこ)や近江国比良宮(ひらのみや)の神主、神良種(みわのよしたね)、北野朝日寺の僧最珍(さいちん)らが、当所に神殿を建て、道真公をお祀りしたのが始まりとされています。
今日では、太宰府天満宮とともに全国の天満宮・天神社の総本社として知られています。
創建後は天皇家や朝廷・貴族から武家や豪商、さらに一般民衆に至るまで、時代とともにあらゆる人々から篤い信仰を受け、とりわけ学問や芸能の神様として敬われてきました。そのため、毎年多くの受験生が合格祈願に訪れることで有名になり、市民からは「天神さん」の愛称で親しまれています。
豊臣秀頼(1592〜1615年)が造営し、桃山文化の豪華さを現代に伝える社殿や、後西天皇(ごさいてんのう、1638〜1685年)筆「天満宮」の文字が掲げられた三光門(さんこうもん)など、国宝・重要文化財級の建物が数多く残り、それらのひとつひとつからは時代ごとの権力者や実力者の信仰の証が伺えます。また、伴氏社(ともうじしゃ、道真公の母・伴氏を祀る社)の鳥居が、額束(がくづか、上部中央の縦軸)の形状や台座の彫刻が珍しいことから、「京都三珍鳥居」(形がちょっと珍しい鳥居)に数えられているのは興味深いところです。
一方で、梅の花を深く愛していた道真公にちなみ、北野天満宮には古くから境内一面を覆うように梅の木が植えられ、京都を代表する梅の名所として季節になると全国からの観光客が後を絶ちません。
また、丑年生まれだったことや故事(道真公の亡骸を牛車で移送中、牛が突然に座りこんで動かなくなったことから、その近くのお寺に埋葬した)にならい、北野天満宮には道真公ゆかりの「」が参道に数多く鎮座しています。
御祭神の使者として地に伏せた牛の像は、その頭や角を撫でると頭が良くなる、または体を撫でると撫でた部分の病が治るといわれています。
   
社殿
社殿
三光門
三光門
伴氏社の鳥居
伴氏社の鳥居
地に伏せた牛の像
地に伏せた牛の像

北野天満宮 境内マップ 北野天満宮 周辺マップ
 
●京都市バス 「北野天満宮前」バス停よりすぐ
●京福電車白梅町駅より 徒歩5分

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