鏡容池
四季折々の花が彩る回遊式庭園
  鏡容池は境内の南側半分を占めるほどの巨大な池で、平安時代の頃は、貴族が舟を浮かべて遊んだといわれています。歴代の住職が植栽に励んだため、春の桜や秋のカエデが湖畔を彩り、夏には水面にピンクや黄色のスイレンが咲き、四季折々の風景を楽しむことができます。
この池は、江戸時代中期1780年に刊行された、現代の旅行ガイドブックにあたる「都名所図会(みやこめいしょずえ)」でも紹介されています。図会によると、かつてはオシドリの名所であり、鏡容池を中心とする回遊式庭園のほうが石庭よりも有名だったようです。
現在も、白鷺などの鳥が水面に浮かぶ伏虎島(ふしとらじま)で羽を休めている様子を見ることができます。また、別の島には寺内にもかかわらず、弁財天の鳥居が立っています。この島は弁天島といい、豊臣秀吉が鏡容池には霊力があると礼拝した弁財天を祀っています。
山門から庫裡までの道すがら、そして石庭を観賞した後、池の周囲をめぐってモノクロの石庭とは異なる風情を楽しんでみてはいかがでしょうか?
   
鏡容池
鏡容池
弁天島
弁天島
弁財天の鳥居
弁財天の鳥居
  夏にはスイレンが咲く   水分石   方丈に展示される「都名所図会」の説明版  
  夏にはスイレンが咲く   水分石   方丈に展示される
「都名所図会」の説明版
 
 
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