中門とも呼ばれる三光門は、慶長12年(1607年)に豊臣秀頼が建立したと伝えられる重要文化財です。
後西天皇が書いた「天満宮」の額が掲げられ、さらに天井には日と月と星の3つの光が彫刻として彫られていることから、この名が付いたとされています。一説では、三光門の光の彫刻に星はないともいわれています。これは平安時代に天皇が大内裏(だいだいり、宮殿)から、その北方にある北野天満宮を拝んだ際、この三光門の真上に北極星が瞬いていたため、星を刻まなかったのだと伝えられています。
三光門から中庭を抜けて奥へ進むと、拝殿や本殿などから成る社殿、菅原道真公をお祀りする建物があらわれます。なかでも、本殿は慶長12年(1607年)に父・秀吉の遺志を受け継ぎ、豊臣秀頼が造営したといわれる建物で、約500坪に及ぶ桧皮葺屋根(ひわだぶきやね)をいただき、その威容は絢爛豪華な桃山文化を造営当時のまま今に伝える国宝です。 |