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TECH INFO

知って得するキーポイント

220機種以上のラインアップを持つモータドライバIC

多彩な機能と高効率ドライブ
ブラシ付きDCモータドライバIC

ロームには220機種以上のモータドライバICがあり、多くの実績を持っています。カバーするモータは、ブラシ付きDCモータ、ステッピングモータ、単相ブラシレスDCモータ、三相ブラシレスDCモータ(高電圧含む)用と多岐にわたり、高効率と高信頼性を備えた幅広い電圧、電流、パッケージのラインアップがあり、ピン互換品も用意しています。

その内、ブラシ付きDCモータドライバICは50機種を超えます。ロームのブラシ付きDCモータドライバICはHブリッジ構成で、MOSFETを内蔵しています。DC電圧またはPWMでの駆動が可能で、正転および逆転モードに加えてスタンバーモードやブレーキモードを搭載しています。また、パワーセーブ機能、貫通電流防止機能、過電流/過電圧/過熱/不足電圧/天絡/地絡/負荷短絡などの異常状態に対する各種保護機能を備え、VREF制御機能、カレントリミット機能、高速駆動対応を特長としています。

標準的な「BD62xxシリーズ」を例に、主要な機能と特長を説明します。以下は、BD62xxシリーズの真理値表です。

ロームのブラシ付きDCモータドライバIC「BD622xシリーズ」の真理値表

全部で9個のモードを備えています。FINは正、RINは負の制御入力です。モードa~dまでが基本モードになります。Hブリッジの各スイッチの状態と電流経路を示します。

ロームのブラシ付きDCモータドライバIC「BD622xシリーズ」の基本動作モード

スタンバイモードは、出力パワートランジスタや内部制御回路含めたすべてオフになり、消費電流を抑えることができます。OUT端子はハイインピーダンスになります。ブレーキモードは、回転しているモータを急停止したい場合に使用します。スタンバイモードとは異なり内部制御回路は動作しているので、アイドリング状態で消費電流を抑えたい場合はスタンバイモードを使用します。

モードe、f、g、hは、FINまたはRINにPWM信号を入力して、モータをPWM制御することができ(モードbとcはDC駆動)、高効率ドライブが可能です。正転/反転の設定および出力がPWM動作か固定論理(H側/L側)の組み合わせを選択できます。

モードiとjは、VREF制御モードになります。

VREF制御機能

VREF端子電圧とVcc端子電圧に応じたデューティサイクルのPWM出力が得られるDC-PWM変換回路が内蔵されています。PWMのデューティサイクルはおおよそVREF/Vccで、Vccが24VでVREFを18Vにすると(18/24=0.75)、PWMのオンデューティが約75%になります。この機能によって、外部からPWM信号を入力しなくても、VREF端子にDC電圧を印加することにより、高効率なPWMによるモータの速度制御が可能です。

ロームのVREF制御機能搭載ブラシ付きDCモータドライバICの内部ブロック図

ロームのブラシ付きDCモータドライバICのVREF制御モードタイミングチャート

ロームのVREF制御機能搭載ブラシ付きDCモータドライバICのPWMオンデューティとVREF/Vccの関係

カレントリミット機能

標準的な過電流保護に加えて、カレントリミット(電流制限)機能を搭載している機種があります。電流の制限値は、出力電流検出用抵抗とVREF端子に与える電圧によって設定できます。この機能より、モータ起動時の突入電流などを制限することが可能になります。

ロームのブラシ付きDCモータドライバICのカレントリミット(電流制限)機能による起動時突入電流の制限

高速駆動対応

以下の機種では、ターンオン時間、ターンオフ時間を4段階に切り替えることが可能です。ターンオン/ターンオフ時間を短くすることによりHブリッジの動作周波数を高めることができ、高速駆動を必要とするデジタルカメラ、マルチビジョンカメラ、貨幣計数機、モバイル機器、家電、アミューズメント機器などのアプリケーションに対応します。

ロームの高速駆動対応ブラシ付きDCモータドライバIC