IoT技術情報サイト

イベント

ロームラピスセミコンダクタは、2018年11月14日~16日に開催されたEmbedded Technology 2018に出展しました。今年は「Semiconductor Solutions for Connected Industries」をテーマに、ロームとラピスセミコンダクタの無線、マイコン、センサを中心とした半導体デバイスとともに、産業機器市場における組み込み技術の進化を支える半導体ソリューションを紹介しました。半導体製品とアプリケーションを想定したデモ機の展示と実演、IoTに向けたソリューション提案などを多くのご来場者にご覧いただくことができました。

ブースは、「見える化」、「パワーマネジメント」、「産機・IoT」の3つにテーマ化され、17に及ぶ製品とソリューションを展示しました。

et2018_IoT_img01

また、プレゼンテーションステージでは「ここが凄い!! 『2+1』無線モード LPWA LSI」や「工事不要、後付けで簡単に工場を見える化、Lazuriteを活用した稼働率モニタリングシステム」他、6つの最先端技術やソリューションを開発エンジニアが直接プレゼンテーションを実施しました。

IOT_ttl

安全機能搭載、120機種ラインアップの汎用16ビットマイコンシリーズ

「ML62Q1300 / 1500 / 1700グループ」は、80品番120機種で構成される16ビット汎用マイコンシリーズです。CPUコアはラピスセミコンダクタオリジナルです。全120機種のラインアップにより、アプリケーション、実装面積、コスト要求に応じた過不足のない最適な選択が可能になります。

また、ラピスセミコンダクタのタフマイコンのコンセプトを継承しており、高いノイズ耐性と高温動作に対応しているので、家電から小型産業機器まで幅広いアプリケーションをカバーします。さらに、家電の国際規格IEC60730 CLASS B安全項目への対応など、業界トップクラスの機種展開と安全性を特長としています。

展示では、一例としてAIスピーカーを利用したスマートホームのデモが行われており、マイコンと無線LSIにより家電や照明が音声で制御できる例です。アプリケーション仕様にジャストフィットし安全性の確保が可能なマイコンの需要の高まりを示す展示でした。

ヒトとモノのモニタリング:Tensolve IoTフレームワーク

Tensolve BoxはBluetooth®とSub-GHz中継器として機能し、1台で最大150台*のbeaconデータを同時受信処理が可能です。ブースではブース説明員がBluetooth® beaconを携帯し、Tensolve Boxがそのデータを受信して、Sub-GHz無線ネットワークに中継する展示とデモを行いました。ディスプレイには、ブース図面にbeaconを携帯している説明員の位置がリアルタイムで表示されていました。
*ラピスセミコンダクタ調べ

製造現場、建設現場における作業員の状態、動きのトラッキング、可視化や、フィットネスジム、スタジアム会場、大型商用施設などの安全管理への応用が見込まれます。

Tensolve BoxのBluetooth®とSub-GHzの中継器機能は、Sub-GHz無線でBluetooth®の通信距離の制約を補い、システム導入コストを低減します。また、今回使ったBluetooth® beacon以外にも各社が発売している様々なbeacon機器に対応します。IoTフレームワークとして、Tensolve Trial Kitが用意されているので、すぐに評価が可能になっています。

市場展開が進む土壌環境モニタリング、
現場ですぐにデータ確認ができるハンディメータも登場

本年春から量産出荷が始まっている土壌センサユニットMJ1011-01を利用した土壌環境モニタリングシステムが、検証実験段階から実用に向け市場展開が進んでいます。MJ1011-01は、1つの半導体センサにより、pH、EC(電気伝導度)、温度を測定可能で、小型、低消費電力、IP67防水耐性のセンサユニットです。

今回、ラピスセミコンダクタのスマート農業向けソリューションとして、MJ1011-01をベースにした「フィールドスキャンシステム®」の構成例の展示がありました。土壌センサユニットMJ1011-01、無線通信ボックス(920MHz帯)、太陽電池で構成されるエンドポイント、500m程度の範囲のエンドポイントからデータを受信しゲートウェイに転送するコンセントレータ、ゲートウェイ以降インターネット経由でクラウドを利用し、スマートフォンやPCなどでデータをモニタするシステムです。

また、開発中ではありますが、土壌センサ用のワイヤレスハンディメータMJ8973-01の展示があり、デモも実施されました。

栽培や営農指導などの現場において、すぐに土壌センサのデータを確認したいという用途に対応したもので、MJ8973-01で取得したデータをスマートフォンやタブレットですぐに表示可能です。

対象が農業であることから時間を要する分野ですが、今後の展開が期待されます。