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イベント

ロームは、2018年10月16日~19日に開催されたCEATEC JAPAN 2018に出展しました。今年は「Smart Society5.0時代を支えるロームの半導体技術」をテーマにした製品展示とデモ、そしてエンジニアによるプレゼンテーションを、数多くの来場者の方々にご覧いただきました。

ブースには、「ROHM’s Technology」、「ROHM’s Playground」、「ROHM’s Live」の3コーナーを設け、ROHM’s Technologyではインダストリアル、オートモティブ、アナログテクノロジー、SiC & パワーデバイス、パワーマネジメントの各分野に向けた半導体製品とデモ、そしてローム製品が採用されている機器をご覧いただきました。ROHM’s PlaygroundではすでにおなじみのORIZURU Projectのデモフライトと、モノづくりコンテストROHM OPEN HACK CHALLENGE 2018の優秀作品の発表を行い、ROHM’s Liveでは、主にインダストリアルとオートモティブに向けたデバイスソリューションのプレゼンテーションを実施しました。

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インダストリアルコーナーでは、産業分野IoTの実現やセンサネットワークによる利便性の向上など、多彩なソリューションが提案されました。

その中から、LPWA向け無線LSI、地震検知センサモジュール、FA機器向け振動センサモジュールを紹介します。

業界初のSigfox®とIEEE802.15.4k/4gの「2+1モード」、
IoT向けLPWA無線用LSI

ML7404は、先ごろ発表された業界初のSigfox®とIEEE802.15.4k/4gの「2+1モード」無線通信LSIです。アプリケーションには様々な展開が考えられますが、端的な例としては、LPWA公衆ネットワークとしてインフラが進んでいるSigfoxのエリア外においてIEEE802.15.4kを利用してアップリンクするブリッジ通信があります。

ML7404は、Sigfox、IEEE802.15.4k、IEEE802.15.4gを受動部品は共有で切り替えることができるので、ひとつの通信モジュールで2LPWA+1モードを実現できます。

アプリケーション例として、トラッカ、農業IT、災害対策、IoTネットワーク、街路灯、セキュリティ機器、電力/ガス/水道スマートメータなど多様ですが、今回は写真にある、マンホールの水位検出のデモ機が展示されていました。デモ機はマンホール内の無線送信機、受信無線機、アンテナ、ブースターアンプの構成です。一例ではありますが、今後幅広いアプリケーションへの展開が期待されます。

正確な地震検知を実現する地震検知センサモジュール(開発中)

BP3901は、高精度加速度センサとSI値を用いた高精度な地震検知アルゴリズムを搭載したMCUによる地震検知センサモジュールです。検知範囲は震度5強相当以上で、外来ノイズ、例えば自動車や電車の通過、物の衝突などの誤検知を低減するローム独自のアルゴリズムにより、高精度な地震検知を実現しています。検証では、過去の地震データ205例のうち200例を正しく検知し、検知精度97.6%を達成しています。

用途は、分電盤、照明器具、自販機、エレベータ他、地震検知による制御や対処を必要とするアプリケーションで広範に及びます。今回は、模型の自販機にBP3901を搭載し地震をシミュレートした振動と地震以外の振動を与え誤検知をしないことを示すデモが行われました。近年、「緊急時飲料提供ベンダー」などの表示がある災害対応型や緊急時開放備蓄型などと呼ばれる自動販売機があります。地震など災害時に飲料供給を担う仕組みを持ったもので、管理者による手動操作や遠隔操作などで切り替えを行うのが一般的ですが、BP3901のような高精度地震センサを搭載して自律的な切り替え機能を持たせるなどを検討可能です。

簡単取り付けで異常振動を検出するFA機器向け振動センサモジュール(開発中)

FA機器に使用されるモータ、ポンプ、ファン、ベアリングなどの振動データを取得し、ISO-10816-3基準のABCD振動レベル判定(演算アルゴリズム搭載)が可能な振動センサモジュールです。

広帯域、高Gの振動解析可能な3軸加速度センサを搭載し、コイン電池駆動でモジュールに実装したMicro SDにデータを保存できるので、配線なしでモータなどに設置できスタンドアロン動作が可能です。また、外部電源(1.8V~3.5V)による駆動も可能で、UART通信インタフェースも搭載しているので、PCや無線機器との有線接続によるデータ送信も可能です。