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知って得するキーポイント

Wi-SUN Enhanced HAN対応の無線通信モジュール:BP35C0-J11

IoT機器向け最新規格に対応
新サービスの普及に貢献

注目ワード
  • Wi-SUN Enhanced HAN
  • 無線通信モジュールBP35C0-J11
  • 「1対多対多」のツリー型接続が可能
  • 電池駆動機器で双方向通信を可能
  • 業界トップクラスの受信感度
  • CTBU
  • Certified Test Bed Unit
  • CTBUとしてアライアンスに登録
  • すべてのモードをサポート
  • ハードウェアの交換やファームウェアの切り替えは不要
  • FOTA
  • Firmware update Over The Air
  • ファームウェア領域に専用のコマンドインターフェースとアプリケーションを搭載ML7416N
  • ECHONET Lite
  • 評価用基板「BP35C0-J11-T01」

ロームは、国際無線通信規格Wi-SUN(Wireless Smart Utility Network)の最新規格の1つである「Wi-SUN Enhanced HAN(Home Area Network)」に対応した、世界初*の小型汎用無線通信モジュール「BP35C0-J11」を開発しました。
※2019年3月19日現在 ローム調べ

Wi-SUN Enhanced HAN」と「無線通信モジュールBP35C0-J11」の特長とキーポイントは以下になります。

Wi-SUN Enhanced HAN(Home Area Network)」に対応した世界初の小型汎用無線通信モジュール「BP35C0-J11」

●Wi-SUN Enhanced HAN

  1. 1ホップまでのリレー通信が可能
  2. スリープしながら双方向に通信(スリープ通信)が可能

●無線通信モジュールBP35C0-J11

  1. Wi-SUN Enhanced HAN認証試験の基準器(CTBU)として信頼性の高い通信が可能
  2. Wi-SUN Enhanced HANのすべてのモードをサポート
  3. 「FOTA(Firmware update Over The Air)」機能を搭載
  4. サードパーティーによるソフトウェアサポート体制も準備
  5. 評価用基板による簡単評価

Wi-SUN Enhanced HANの特長

1.リレー通信が可能
従来のWi-SUN HAN規格は、「1対多」のスター型接続のみをサポートしていましたが、Wi-SUN Enhanced HANでは「1対多対多」のツリー型接続が可能です。これにより、例えば宅内のHEMSコントローラと屋外に設置された蓄電池やEVチャージャーといった機器との通信のように、通信端末同士の見通しがきかない場合や通信距離が離れている場合でも、中継機を介することで安定した通信が確保できます。

2.スリープしながら双方向に通信(スリープ通信)が可能
通常、無線通信で双方向通信を行う場合、無線機は常に受信状態を維持する必要があります。しかし、受信待機中は電力を消費するため、電池駆動のセンサ機器等が双方向通信をサポートすることは難しく、一般的には送信のみをサポートする方式が採用されています。Wi-SUN Enhanced HANは、省電力の双方向通信方式をサポートしており、電池駆動機器で双方向通信を可能にします。

BP35C0-J11で構築できるシステムイメージ

無線通信モジュールBP35C0-J11の特長

BP35C0-J11は、業界トップクラスの受信感度を持つ無線通信機能とマイコン、大容量メモリを搭載した、アンテナ外付けの面実装モジュールです。Wi-SUN Enhanced HANで新たに追加された通信機能をサポートしています。

1. Wi-SUN Enhanced HAN認証試験の基準器(CTBU)として信頼性の高い通信が可能
CTBU(Certified Test Bed Unit)とは、Wi-SUNアライアンスがマルチベンダー間の相互接続性を担保するために策定した認証試験で用いる基準器のことです。CTBUとの通信を確認することでWi-SUN認証を取得することができます。BP35C0-J11はCTBUとしてアライアンスに登録されており、安定した信頼性の高い通信を実現します。

2.Wi-SUN Enhanced HANのすべてのモードをサポート
BP35C0-J11は、Wi-SUN Enhanced HANで規定されているBルートのスマートメータサイドを除くすべてのモードをサポートしています。そのため、HEMSコントローラ等のネットワークを統括するコーディネータ、家電やセンサ等のネットワークにつながるエンドデバイス、無線通信を中継するリレーデバイス、省電力動作を行うスリーピングデバイスのすべてに利用できます。またスマートメーターと接続するBルートにも利用可能で、これらすべてをハードウェアの交換やファームウェアの切り替えは不要でモジュールの設定のみで対応可能です。

Wi-SUN Enhanced HAN対応無線通信モジュール「BP35C0-J11」の対応モード

Wi-SUN Enhanced HANシステムイメージ

3.「FOTA(Firmware update Over The Air)」機能を搭載
FOTAは、無線通信でファームウェアデータを配信および更新する機能で、1) ファームウェアを送信するのに十分な通信速度、2) ファームウェアデータを格納する領域の確保が必要になります。BP35C0-J11は、1) Wi-SUNによる速い通信(100kbps)と、2) ファームウェア領域を2つ持つラピスセミコンダクタ製無線通信LSIであるML7416Nを採用しています。ファームウェア領域に専用のコマンドインターフェースとアプリケーションを搭載することで、最小限のアプリケーション開発でFOTAを実現できます。FOTA機能の搭載により、万一の不具合の修正や規格のマイナーアップデートなどに迅速に対応することができます。

4.サードパーティーによるソフトウェアサポート体制も準備
Wi-SUNを使用して家庭内ネットワーク(HAN)の情報を共有し、電力自由化などと連携した新しいサービスを構築するためには、エコネットコンソーシアムの家電などの制御や電力消費量の把握をネットワーク経由で行う通信規格ECHONET Liteに準拠するアプリケーションソフトが必要です。サービスを構築するために必要なアプリケーションソフトの開発やECHONET Lite認証は、ソフトウェア開発企業として高い実績を持つ株式会社アイ・エス・ビーからサポートを受けることが可能です。

5.評価用基板による簡単評価
BP35C0-J11の評価期間を短縮できる、評価用基板「BP35C0-J11-T01」をインターネット販売しており、1個から購入できます。また、無線モジュールスタートガイドやハードウェア仕様書、外付けアンテナリストなど、開発に必要なドキュメントすべてを、ロームのウェブサイトからダウンロードすることができます。

BP35C0-J11の評価期間を短縮できる評価用基板「BP35C0-J11-T01」

Wi-SUN Enhanced HAN規格は、家庭内ネットワーク(HAN)はもちろん、工場や商業施設でも様々なメリットをもって普及すると予測されます。ロームグループは、スマートメーター関連の無線通信において、業界トップのシェアを持っており、今後も開発を継続して行きます。

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