業界唯一の音声再生マイコンスタータキット:SK-AD03-D610Q304：音声データ作成とソフトウェア開発・評価を完結できるスタータキット

ラピスセミコンダクタは、業界で唯一*の1チップで音声再生機能を構築できる音声再生マイコン「ML610Q304」の初期開発・評価用スタータキット｢SK-AD03-D610Q304」を開発しました。スタータキットおよびマイコン単体はネット商社を通じて販売されており、1個から購入することができます。　*2019年07月 ラピスセミコンダクタ調べ

機器と人とのインタフェースとして音声再生機能を搭載するアプリケーションが増えている

近年、家電や住宅設備、ヘルスケア機器、玩具などの操作確認、通知・警報など、安全性を高めつつ人にやさしいインタフェースとして音声再生機能を搭載するアプリケーションが増えています。その一方で、様々なアプリケーションの音声システムを開発するための負担が増加し、その軽減が課題になっています。

このような状況に対して、開発から評価までを1パッケージで可能にする音声再生マイコンスタータキットSK-AD03-D610Q304を開発しました。

音声再生マイコンスタータキット：SK-AD03-D610Q304

音声再生マイコンスタータキットSK-AD03-D610Q304は、音声データとプログラムの作成、そしてデバッグを統合環境の中でスピーディに完結できるようにしたツールです。基板に実装済みの音声再生8bitマイコンML610Q304には、あらかじめメロディ音階の再生を行えるサンプルプログラムおよびサンプル音データが書き込まれており、スピーカも同梱しているのですぐに音質確認、評価を始めることができます。また、300種類以上あるサンプル音データ（警告音、呼び出し音、操作音、メロディ、効果音などの電子音）をサポートサイトからダウンロードし利用できます。

SK-AD03-D610Q304は、以下のボードやツールで構成されています。

・音声再生8bitマイコンML610Q304を実装したプログラム開発用リファレンスボード ・PC接続不要の音質評価用デモボード ・オンチップエミュレータ「nanoEASE」 ・音声データを自動的に制御プログラムに組み込む「音声テーブル生成ツール」などのプログラム開発支援ソフトウェア ・各種サンプルプログラム ・スピーカ

また、このスタータキットでは以下のようなことが可能です。

• ・マリンバやチャイムなどの音を、音階を変えて出すことができる。
• ・300種以上のサンプル音データをサポートサイトからダウンロードして好みの音に入れ替えられる。
• ・サンプル音以外にWAVEファイルの音声データを利用可能。
• ・スタータキット2台を接続し、連動した音声再生が可能。
• ・シリアル通信やADコンバータなどのマイコンの機能と組み合わせて、様々な音声と連動したソフトウェアを簡単に開発できる。

音声再生8bitマイコン：ML610Q304

ML610Q304は、8bitローパワーマイコンをベースに音声合成回路、高効率D級スピーカアンプ、不揮発メモリ、発振回路を1チップに搭載しており、スピーカを接続するだけで音声再生機能を実現できます。

音声再生機能をハードウェアで実現しているため、マイコンのシステム制御処理に負荷を掛けることなく、簡単に高音質な音声再生ができます。また、高効率D級スピーカアンプを搭載したことで、必要な音量を維持したまま音声再生時の消費電流を低減しており、電池駆動の機器にも適しています。

サポート情報

サポートサイト
ソフトウェアツールやサンプルプログラム、サンプル音データが、サポートサイトからダウンロードできます。
※ サポートサイトご利用には、アカウントの登録が必要です。

スタータキット特設サイト
データシート、ユーザーズマニュアル、スタートガイドなどのドキュメントデータや紹介動画が公開されています。

販売情報

スタータキットおよび音声再生8bitマイコンML610Q304（単体）は、ネット商社で1個から購入できます。詳細は、「スタータキット特設サイト」から確認願います。

スタータキットSK-AD03-D610Q304の量産利用について

スタータキットSK-AD03-D610Q304は、ユーザーの量産システムに直接利用することはできません。量産には、音声再生マイコンML610Q304を用いたシステム基板を開発し、そのシステム基板で評価を行い量産展開する必要があります。

量産用音声再生マイコンML610Q304の内蔵フラッシュメモリへのプログラムやデータの書き込み

量産に使うML610Q304の内蔵フラッシュメモリへのプログラムやデータの書き込みは、ユーザー自身で書き込む方法とラピスセミコンダクタが書き込みを実施したものを購入する方法があります。

ユーザーで書き込みを行う場合は、スタータキットに同梱されているオンチップエミュレータ「nanoEASE」とユーザーのシステム基板をケーブル接続してオンボードで書き込みを行う方法や、別途フラッシュライターを用意して書き込む方法などいくつか方法があります。詳細は提供されるドキュメントを参照してください。

ラピスセミコンダクタから書き込み済み品を購入する方法は、最低発注数量などの購入条件があります。書き込み済み品の発注を検討される場合は、ラピスセミコンダクタに問い合わせてください。