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EnOceanを活用したIoTソリューション

2018.12.11

先ごろプレスリリースやプラントメンテナンスショー(2018/7/18~20 東京ビッグサイト)で話題になった、EnOceanのセンサモジュールおよび無線通信を利用した「モーター監視IoTソリューション」を紹介します。

株式会社ドーワテクノスは、ロームが提供するEnOceanを採用したモーターの稼働状況と経年劣化を監視するモーター監視IoTソリューション「リモーター・プロ」を開発しました。

リモーター・プロは、センサユニット(電流センサ・温度センサ)、受信端末、モバイル回線、クラウド、監視画面アプリケーションからなるモーターモニタシステムです。工場設備などの送水、送風、集塵など利用される大形商用直入れモーターに、リモーター・プロが提供するセンサユニットを設置するだけで、PCやスマートフォンがあれば随時モーターの状態監視が可能です。モニタできるのは、負荷電流、漏れ電流、モーター温度、外気温度になりますが、近々振動センサのリリースを予定しています。

EnOceanを採用したモーターの稼働状況と経年劣化を監視するモーター監視IoTソリューション「リモーター・プロ」。

センサユニットは、エネルギーハーベスト(環境発電)で駆動可能なセンサと無線通信デバイスであるEnOceanで構成されています。EnOceanにより電源供給やデータ通信のための配線が不要になるため、モーターにセンサを設置するだけです。

また、リモーター・プロには受信端末やモバイル回線のサービスが含まれているため、ユーザー自身で準備や契約をする必要はありません。さらに、専用クラウドにモーター監視画面があらかじめ用意されているので、監視システム構築のためのサーバの準備やシステム、アプリケーション開発も不要で、リモーター・プロのセットに含まれている機器を設置するだけでモーター監視が開始できます。

リモーター・プロを開発したドーワテクノスは工場の大型モーターの導入、メンテナンス、更新に携わっており、ATPモーター診断士という社内認定制度を制定し、モーター診断器を使用しモーターを診断するサービスを行っています。リモーター・プロは、ATPモーター診断士のモーター診断ノウハウを活かし、ユーザーのモーターの状況を遠隔でリアルタイムに把握することで、診断やメンテナンス・更新に関する提案を行い、工場の保全をサポートするソリューションです。

<リモーター・プロの特長>

  • ・モーター用EnOceanセンサユニットはエネルギーハーベスト(環境発電)により電源配線が不要。
  • ・センサユニットから中継機へはEnOcean無線通信を使用するので通信配線は不要。
  • ・収集したデータは専用クラウドに蓄積されるので、サーバ構築や設置が不要。
  • ・モーター監視専用の画面が用意されており、インターネット接続および汎用ブラウザを使って、PCやスマートフォンから随時監視可能。
  • ・アラームが発生した時に、メールで異常を通知可能。

モーター監視画面イメージ(負荷電流監視画面)

EnOceanを採用したモーター監視IoTソリューション「リモーター・プロ」のモーター監視画面イメージ(負荷電流監視画面)。

詳細は、こちらを参照ください。

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