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DOLPHIN V4 開発ツールと開発フロー

はじめに

新章「DOLPHIN V4 開発ツールと開発フロー」では、EnOceanアプリケーションの開発ツールの紹介と、開発フローを解説して行きます。

DOLPHIN V4 開発ツールの概要

電池レス無線通信EnOceanの特長を活かしたアプリケーション開発を進めるために、EnOcean GmbHより各種の開発ツール群が提供されています。例えば、無線テレグラムを可視化するツールや、搭載されているファームウェアのコンフィグレーションの変更や書き込みツール、チップのキャリブレーションなどを行うツールなどが用意されています。また、ファームウェアを開発するためのAPIも提供されており、Keil社の統合開発環境を使用することでユーザーが独自のファームウェアを作成することが可能です。

EnOcean開発ツールの例

EnOcean開発者向けとして、以下の開発ツールが用意されています。

●Dolphin V4 API
送受信モジュールTCM 4xxJおよび送信モジュールSTM 4xxJに搭載するオリジナルファームウェアを開発する際に必要となる、ライブラリやサンプルソースファイルが入ったソフトウェア(アプリケーションインタフェース)。

●Dolphin V4 Suite
プログラム変更や各種のコンフィグレーション設定が可能なEnOceanモジュール製品(TCM 4xxJ / STM 4xxJ)への、プログラムの書き込みやコンフィグレーション設定等、デバイスの情報を変更するときに使用するツール。以下の4つのソフトウェアで構成されている。

 - Dolphin V4 API Configurator
 - Dolphin V4 Module Configurator
 - Dolphin V4 Calibration
 - Dolphin V4 Programmer

●DolphinView Advanced
受信テレグラム(Radio, Serial)の評価や解析を行うことが可能な可視化ツール。プラグインモジュールにより各種の評価解析機能が提供されている。

●Keil製統合開発環境(µVision® 4以降のバージョン)
Dolphin V4 Suiteと連携してオリジナルファームウェアのコーディング、コンパイル、書き込み等一連のファームウェア開発作業が可能。カスタムでファームウェアを開発する際に必要となる、コンパイラやアセンブラ、リンカ、デバッガなどの機能を持った統合開発環境を提供。※本稿ではµVision® 4で説明。

なお、ツール名に「Dolphin V4」が含まれるツールは、日本国内向けのEnOceanモジュール(928.35MHz/FSK方式)で採用されているDolphin V4プラットフォームに対応した専用ツールとなっています。海外向けEnOceanモジュール(868.30MHz/ASK方式, 902.875MHz/FSK方式)の場合は、旧Dolphinプラットフォームとなるため、開発ツールも別のものになります。詳細は別途説明を予定しています。

次回から、各ツールの詳細について説明して行きます。

キーポイント:

・EnOceanアプリケーション開発のためのツールがEnOcean社から提供されている。

・開発ツールは、Dolphin V4 API、Dolphin V4 Suite、DolphinView Advanced、Keil製統合開発環境で構成されている。