EnOcean|基礎編
ISO/IEC 14543-3-10、14543-3-11国際標準
2019.01.15
EnOcean通信は標準化されており、ISO/IEC国際標準が発行されています。
ISO/IEC 14543-3-10国際標準
EnOcean通信は、ISO/IEC 14543-3-10:2012によって標準化されています。この国際標準は2012年3月に発行されました。
ISO/IEC 14543-3-10:2012
Information technology — Home electronic systems (HES) architecture — Part 3-10: Wireless short-packet (WSP) protocol optimized for energy harvesting — Architecture and lower layer protocols
ISO/IEC 14543-3-10:2012は、下図のようにEnOcean通信ソフトウェアスタックの物理層、データリンク層、ネットワーク層(OSI参照モデルの第1~3層)を規定しています。この標準はエネルギーハーベスティングに最適で、超低消費電力にフォーカスした世界で最初かつ唯一の無線通信規格です。
ただし、ISO/IEC 14543-3-10:2012で規定されるのは、周波数が868.30MHzのEnOceanモジュール(主にヨーロッパ、中国向け)であり、変調方式はASKとなっています。
ISO/IEC 14543-3-11 国際標準
主にヨーロッパ、中国向けのISO/IEC 14543-3-10:2012に加えて、北米、日本向けの国際標準ISO/IEC 14543-3-11:2016が2016年2月に発行されました。周波数は902.875MHzと928.35MHz、変調方式もFSKが追加されています。
ISO/IEC 14543-3-11:2016
Information technology — Home electronic system (HES) architecture — Part 3-11: Frequency modulated wireless short-packet (FMWSP) protocol optimised for energy harvesting — Architecture and lower layer protocols
902.875MHzは北米向け、928.35MHzは日本向けとして位置づけられています。
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EnOcean
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基礎編
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EnOcean電池不要の無線モジュール ー概要ー
- スイッチモジュール : PTM210J
- スイッチ用発電モジュール : ECO 200
- スイッチ用送信モジュール : PTM 430J
- マグネットコンタクトモジュール : STM 429J
- 温度センサモジュール : STM 431J
- 湿度センサモジュール : HSM 100
- モジュール用ケースおよびケース付きモジュール
- 受送信モジュール : USB 400J
- 送信モジュール : STM 400J
- 送受信モジュール : TCM 410J
- EnOcean開発キット : EDK 400J
- ゲートウェイ開発キット : CS-A420W-ENOCEAN
- 送受信モジュール : CS35A3
- EnOcean電池不要の無線モジュール ーまとめー
- EnOcean無線通信技術
- DOLPHIN V4プラットフォーム
- DOLPHIN V4 開発ツールと開発フロー
- EnOceanを活用した開発導入事例
- 電波伝播に影響する要因と回避策
- EnOcean機器設置の実際
- EnOcean無線周波数への対応
- EnOceanエネルギーバジェット計算
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IoTにセンサソリューションと無線通信を提供するEnOcean
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EnOcean電池不要の無線モジュール ー概要ー
- 製品紹介
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