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EnOcean

DOLPHIN V4プラットフォーム

EnOcean通信とプロトコル

EnOcean無線通信システムは、前回のDOLPHIN V4プラットフォームをハードウェアのベースとして、様々な階層の通信プロトコルやソフトウェアスタックによって実現されています。今回はEnOcean通信プロトコルの概要について説明します。

EnOcean通信プロトコルの概要

図は、EnOcean通信システムの各プロトコルの概要を示しています。

EnOcean通信プロトコルの概要

■EnOcean Radio Protocol(ERP)
EnOcean Radio Protocol(ERP)は、図の「センサノード」と「受信機」間の無線テレグラムを規定するプロトコルです。一般的な物理層からデータリンク層やネットワーク層までに相当する部分のプロトコルで、機器のIDやセンサ信号を最小限の情報量で送信できるように作られたプロトコルです。また、同一内容のデータを複数回送信することで、通信成功率を高めるという特徴も持っています。これらの特徴によって、エネルギーハーベスティングという供給電力などに制限がある条件であっても無線通信が成立することが、EnOcean通信の最大の特徴と言えます。EnOcean Radio Protocol(ERP)は、EnOceanアライアンスによって国際標準化されています。

■EnOcean Serial Protocol(ESP)
EnOcean Serial Protocol(ESP)は、EnOcean受信機が前述のEnOcean Radio Protocol(ERP)に従った無線テレグラムを受信した後に、上位のホストCPUなどへ有線シリアル通信で受信データを送る際のプロトコルです。シリアル通信で送る受信データの記述フォーマットや、EnOcean受信機のIDを取得する等のコマンド群が定義されています。

次回から、ERPとESPの詳細について説明を予定しています。

キーポイント:

・EnOcean Radio Protocol(ERP)は、センサノードなどと受信機間の無線テレグラムを規定するプロトコル。

・EnOcean Serial Protocol(ESP)は、ERPに従った無線テレグラムを受信した後にホストCPUなどへ有線シリアル通信で受信データを送る際のプロトコル。