EnOcean|基礎編

EnOcean開発キット : EDK 400J

2017.11.14

この記事のポイント

・EnOcean開発キット:EDK 400Jは、EnOcean電池レス無線通信の学習、アプリケーションやファームウェア開発が可能。

・このような開発キットを利用することで、評価や開発を迅速かつ能率よく進めることができる。

EnOceanでは、モジュール類の他に、開発をサポートする開発キットも用意しています。評価や開発を迅速かつ能率よく進めるには、このような開発キットを利用するのもよい方法だと思います。

EnOcean開発キット:EDK 400J

EnOcean開発キット:EDK 400Jは、EnOcean電池レス無線通信の学習、アプリケーション開発やファームウェア開発に有用なプログラミングキットになっています。

EDK 400Jには、以下のモジュールの他、プログラミングボードや必要なケーブルが含まれています。EnOceanの各種送受信モジュールに加え、ファームウェアを開発して各モジュールへ書き込むために必要な環境が提供されています。キットのデータシートとユーザーマニュアルは、末尾のリンクからダウンロードできます。

<EDK 400Jの内容物>

  • PTM 210J(スイッチモジュール)
  • USB 400J(USBタイプ受信モジュール)
  • PTM 430J(スイッチ用送信モジュール)
  • ECO 200(スイッチ用発電モジュール)
  • STM 431J(温度センサモジュール)
  • STM 400J(送信モジュール) *1
  • ・EOP 350(プログラミングボード) *2
  • ・USBケーブル(EOP 350とPCを接続するケーブル)

<EnOcean開発キット:EDK 400J>

graf_20171114_01

*1:EDK 400J内のSTM 400Jは、EOP 350に接続するための専用基板に実装済み。
*2:STM 431J、STM 400Jのファームウェアを書き換える際に使用。

また、以下のファームウェア開発ツールが用意されており、キットに同梱もしくはウェブサイトからダウンロード可能です。

<ファームウェア開発ツール>

  1. プログラミングボードEOP 350(EDK 400Jに同梱)
  2. Dolphin V4 API(EnOceanサイトよりダウンロード、EDK 400J購入により使用可)
    • ・ライブラリファイル
    • ・周辺機能についてのマニュアル
    • ・サンプルソースコード
  3. DolphinView(EnOceanサイトよりダウンロード)
    • ・無線テレグラムの送信、受信、解析(EEP、RSSI、タイミング)のための可視化ツール
  4. Dolphin V4 Suite(EnOceanサイトよりダウンロード、EnOcean製品購入により使用可)
    • ・プログラム書き込み、製品の設定、チップのキャリブレーションを行うソフトウェア群
  5. Keil製統合開発環境(μVision®4)*1
    • ・Dolphin V4と連携し、オリジナルファームウェアのコーディング、コンパイル、書き込み等一連のファームウェア開発が可能

    *1:フリー版をウェブサイトよりダウンロード可能。フリー版はコンパイル回数や使用期間に制限はないが、コンパイルサ
      イズに制約があり、最大2Kバイトまで。このサイズ制約を超える場合は有償版の購入が必要。

なお、各種ファームウェア開発ツールのダウンロードには、EnOcean GmbHのウェブサイトへの登録が必要になります。

開発キット:EDK 400Jに関する情報の入手先

 EDK 400Jの購入、データシート、ユーザーマニュアルの入手が以下から可能です。

 ⇒EnOcean製品特設サイト:EDK 400J

 また、EDK 400Jの製品情報は、こちらも参照願います。

 ⇒EnOcean開発キット:EDK 400J製品情報

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