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EnOcean電池不要の無線モジュール

送信モジュール : STM 400J

今回は、センサノードで必要になる無線送信モジュールについて説明します。

送信モジュール:STM 400J

STM 400Jは、環境発電によりセンシングとデータの無線送信が可能な超低消費電力の送信モジュールです。基板等に実装して使用するタイプです。ユーザー設定可能なウェイクアップサイクルで、センシングを行いセンサデータを送信します。STM 400Jは、主にセンサネットワークのセンサノード端末側で必要になる無線送信機能を提供するモジュールとなっていますが、カスタムファームウェアによりデータ受信も可能です。

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主な用途としては、室内操作パネルやモーションセンサ、暖房コントロールのバルブアクチュエータなどがあります。技適認証を取得済みで(技適番号206-000372)、すぐに使用することができます。

<STM 400Jの概要と主な仕様>

  • ・EnOceanスイッチやボタン、センサからのデータを
    送信
  • ・入力チャネル:
  •   アナログ×3
  •   デジタル×4
  •   ウェイクアップ×2
  • ・ウェイクアップ+送信のサイクルを設定可能(1/10/100秒)
  • ・Wakeピンでのウェイクアップ機能搭載
  • ・保護用電源過電圧リミッタ
  • ・超低消費動作用の電源オンオフしきい値検出器
  • ・エネルギーバジェット計算と外部エネルギーストレージ管理に関するアプリケーションノート
  • ・Dolphin APIライブラリを使って、カスタムファーム
    ウェア書き込み可能
  • ・データを受信し、アクチュエータなどに転送可能
    (カスタムファームウェア要)
  • ・アンテナ:外付けホイップ、ヘリカル、PCB
  • ・周波数:928.35 MHz(FSK)
  • ・データレート:125kbps
  • ・レシーバ感度(25℃、API経由のみ):95dBm *2
  • ・伝導出力電力:0dBm
  • ・電源電圧:2.1V~5.0V(起動電圧は2.6V)
  • ・消費電流:
  •   ディープスリープモード100nA
  •   受信モード(APIのみ)27mA
  •   送信モード23mA
  • ・PCBサイズ:22×19×3mm
  • ・動作温度範囲:–25℃~+85℃
  • ・無線規格:ARIB STD-T108
  • ・技適認証取得済み:技適番号206-000372

STM 400Jの電力は外部のエネルギーハーベスト装置、例えば小さな太陽電池や温度差発電によって供給されます。エネルギーハーベスト装置の給電が途切れたときのために、蓄電デバイスを外部接続することも可能です。また、エネルギーハーベスト装置からの供給電圧が高すぎる場合、STM 400Jのダメージを回避するための過電圧リミッタが搭載されています。

STM 400Jのウェイクアップサイクルは、ピンにより1秒/10秒/100秒の設定が可能です。ウェイクアップの後、デジタル入力値が前回の送信値から変化している場合、または測定したアナログ値に大きな変化があった場合(異なった入力感度を選択可能)に、テレグラム(入力データ、センサの固有識別子、チェックサム)が送信されます。該当する入力の変化がない場合は、ユーザーが設定したウェイクアップ回数を経た後、その時点の全測定値を通知する冗長的な再送信が行われます。なお、ウェイクアップは外部からトリガすることもできます。

STM 400JはTCM 410J(別途説明予定)とハードウェア的にはほぼ同等ですが、センサノードとして消費電力を極力抑えた動作のために、スリープとウェイクアップ用のピンがハード的に用意されている点が異なります。青枠で囲まれたピンがTCM 410Jとの差分で、TCM 410Jのこれらのピンはn.c.(接続なし)となっています。

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STM 400Jにはアンテナが付属していませんが、ユーザーマニュアルに記載のアンテナであれば技適認証を取得済みです。それ以外のアンテナを使用する場合は、ユーザーサイドで別途技適認証を取得する必要があります。

USB 400Jに関する情報の入手先

 STM 400Jのデータシート、ユーザーマニュアルやファームウェアソースコード等は、以下より入手が可能です。また、TCM 410Jに関しても同様にこちらから情報と資料が提供されています。

 ⇛EnOcean製品特設サイト:STM 400J

キーポイント:

・STM 400Jは、環境発電によりセンシングとデータの無線送信が可能な送信モジュール。

・ユーザー設定可能なウェイクアップサイクルで、センシングを行いセンサデータを送信する。

・主にセンサネットワークのセンサノード端末側で必要になる無線送信機能を提供する。