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マグネットコンタクトモジュール : STM 429J

前回までは、スイッチ、発電モジュール、送信モジュールについて説明してきました。ここからは、何点かセンサモジュールについて説明して行きたいと思います。

マグネットコンタクトモジュール:STM 429J

マグネットコンタクトモジュールSTM 429Jは、太陽電池(ソーラーパネル)を搭載し、屋内の微弱な光でも発電して電池レスの動作が可能な磁気式のコンタクトセンサ無線モジュールです。磁石の接近と離隔を検知してその情報を送信するので、開閉センサとしての応用が可能です。

アンテナを除くモジュールのサイズは、43×16×6mmで、ケースに搭載することが可能です。

また、電波法の工事設計認証を取得済み(技適番号:003-130160)なので、すぐに使用することができます。

STM 429Jの構成ブロック図を示します。電源は、太陽電池に加えて発電した電力を蓄えるためのキャパシタも備えています。蓄電キャパシタの電圧を制御するための充放電制御回路も搭載しています。磁気式のコンタクトセンサは、リードスイッチとも呼ばれるものです。また、Dolphin V4がRF(無線)機能およびマイコン機能を提供しています。他に、親機へのID登録などで使用するTeach-in機能をサポートするLEARNボタンも備えています。開閉センサとして最適化されており、このまま使用することができるモジュールとなっています。

STM 429Jの動作原理を説明します。搭載している小型の太陽電池から動作のための電力が供給されます。また、他の発電素子や外部3V電池からも電力を供給することができます。得られた電力を蓄えておく蓄電キャパシタも搭載しているので、光のない状態でも一定時間動作を継続可能です。蓄電キャパシタの電圧は、充放電制御回路によって適切に制御されます。このように、電池レスでも安定的に動作できるようになっています。

搭載している磁気式コンタクトセンサ(リードスイッチ)は、磁石の接近または離隔により状態が変化(オン/オフ)します。これをトリガとして、その情報を無線送信します。STM 429Jは通常、スリープ状態を維持していますが、コンタクトセンサが状態変化を検知すると直ちにその情報を送信します。また、モジュールが正常に動作し続けていることを示す信号も、25分おきに送信します。

情報の送信に関して、電波は3回送出されます。以下の図は、STM 429Jの消費電流プロファイルで、トリガにより電波を3回送出した後、再びスリープ状態に入ることが示されています。

STM 429Jの主なアプリケーションは、窓やドアなどの開閉センサです。室内での状態監視、簡易な防犯、見守りなど、主に住宅、ビル、工場などで用いられる開閉センサとして応用されています。

マグネットコンタクトモジュール:
STM 429Jに関する情報の入手先(リンク先から資料をダウンロードできます)

キーポイント:

・STM 429Jは、磁気式コンタクトセンサ、太陽電池、蓄電キャパシタを搭載した電池レスセンサモジュールで、主に開閉センサとして利用。

・928MHz帯を利用する無線機で工事設計認証取得済み。

・蓄電キャパシタにより光がなくても一定時間の動作が可能。