Bluetooth®|基礎編
Bluetooth v4のアドレス(Bluetooth Device Address)
2017.03.28
この記事のポイント
・Bluetooth v4のアドレスは48ビット(EUI-48)を使用しており、Public AddressとRandom Addressの2種類が使用可能。
Bluetooth v4のアドレス(Bluetooth Device Address)
Bluetoothに対応しているデバイスを識別するために使われるのがアドレス:Bluetooth Device Addressで、BD_ADDR、BDアドレスなどと表記されることもあります。Bluetooth v4のアドレスは48ビット(EUI-48)を使用しており、Public AddressとRandom Addressの2種類のアドレスが使用可能です。
・Public Address
これはIEEE 802準拠のアドレスであり、EthernetのMACアドレスと同等のアドレスです。製品製造時に機器ごとに書き込まれる固定のアドレスです。機器を製造した企業や機器の個別アドレスを含みます。
・Random Address
セキュリティを考慮した、各端末(機器)で自動生成される端末アドレスです。乱数を使います。Bluetooth v4では一般的で、機器の製造工程で書き込む必要がありません。
Random Addressには、さらにStatic Device Address、Non-Resolvable Private Address、Resolvable Private Addressの3種類が定義されています。
このなかでResolvable Private AddressはiPhoneで使われているので、少し説明をしておきます。各端末で乱数により自動生成されますが、接続ごとにIRKと呼ばれる鍵を使用してアドレスを再生成し、受信した側もIRKによりアドレスの正当性を検証します。
これらのアドレスが使われるのはアドバタイジングのときだけで、接続するとアクセスアドレスを使います。