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スイッチングノイズ-EMC

EMCの基礎

クロストークとは

前回の「コモンモードノイズ、ノーマルモードノイズとは-原因と対策」に続いて、今回はクロストークについて説明します。

クロストーク

クロストークは、線間の結合による信号やノイズの伝播のことで、漏話や混線、混信とも呼ばれます。特に漏話はアナログ電話時代では読んで字のごとくの表現です。2本の線(PCBの薄膜配線も含む)が別個であれば、電気的信号やノイズは伝わらないはずですが、特に2本の線が平行している場合は、その線間に存在している浮遊(寄生)容量や相互インダクタンスによってノイズは伝わります。従って、クロストークは誘導ノイズと考えられます。

線間の結合には、浮遊(寄生)容量による容量(静電)結合と、相互インダクタンスによる誘導(電磁)結合があります。これらにより、ノイズが誘起されます。以下は、それぞれの結合のイメージと、最も簡素化された等価回路です。

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どちらも、ノイズ源の配線であるパターン1から、近接する配線のパターン2に発生するノイズ電圧Vnを表す式を示しました。Rは抵抗分、Cは容量、Mは相互インダクタンス、Vsはノイズ源電圧、Isはノイズ源電流です。

ここでは、平行する配線間においては、クロストークが発生することを理解してください。ちなみ、配線が直交する場合は、浮遊容量や相互インダクタンスはかなり小さくなります。

Key Points:

・平行する配線間においてはクロストークが発生する。

・クロストークの要因には、浮遊(寄生)容量による容量(静電)結合と、相互インダクタンスによる誘導(電磁)結合がある。


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