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AC/DC

AC/DCコンバータの効率を向上する二次側同期整流回路の設計

同期整流回路部:周辺回路部品の選定-MAX_TON端子のC1とR3、
およびVCC端子

前回に続いて、選択した電源IC、BM1R00147Fの周辺回路部品の選定について説明します。今回は、MAX_TON端子のC1とR3、およびVCC端子についてです。

周辺回路部品の選定-MAX_TON端子のC1、R3

MAX_TON端子電圧には0.4V(Typ)が出力されます。スイッチングノイズの影響を軽減するため、コンデンサC1、抵抗R3を直列に接続します。

このC1とR3はMAX_TON端子の位相補償も兼ねているため、必ず接続する必要があります。C1は1000pF、R3は1kΩ程度を推奨します。

AC/DCコンバータの同期整流化。BM1R00147FのMAX_TON端子のC1、R3の設定(連続モード動作時)

周辺回路部品の選定-VCC端子

VCC端子は、電源ICの電源端子です。VCC=2.3V(Typ)以上で動作を開始し、VCC=2.25V(Typ)以下でシャットダウンします。

本設計事例では二次側出力VOUTが5Vのため、Low Side Typeの場合は右のVCC給電方法例1のように給電できます。これは、最も簡単な給電方法です。

AC/DCコンバータの同期整流化。BM1R00147FのVCC給電方法例1(Low Side Type)

High Side Typeの場合は、二次側GNDとICのGND端子SR_GNDが共通ではないため、VCC給電方法例2のように補助電源回路を追加、もしくはVCC給電方法例3のようにトランス二次側に補助巻線を設けるなど、別途電源を用意する必要があります。

AC/DCコンバータの同期整流化。BM1R00147FのVCC給電方法例2(High Side Type)/AC/DCコンバータの同期整流化。BM1R00147FのVCC給電方法例3(High Side Type)

IC安定動作のために、VCC端子コンデンサCVCCは1µF以上を選定してください。極端に大きい容量を選定すると起動時間が長くなるので注意してください。本設計例では10µFを選定します。

キーポイント

・BM1R00147FのMAX_TON端子にはノイズ低減のためにコンデンサと抵抗を直列に接続する。

・このコンデンサと抵抗は、MAX_TON端子の位相補償も兼ねているため必ず接続する必要がある。

・BM1R00147FのVCC端子への給電は、Low Side Typeの場合、二次側VOUTから簡単にできる。

・High Side Typeの場合は、補助電源回路を追加、トランス二次側に補助巻線を設けるなど、別途電源を用意する必要がある。


PWM方式フライバックコンバータ設計手法