ローム ミュージック ファンデーション SPレコード復刻CD集 日本の洋楽1923〜1944 杉浦雅太郎SPレコードコレクションより


CDへの収録曲は次の条件で選定しました
  1. 日本人作曲家作品の演奏
  2. 日本人音楽家による外国人作曲家作品の演奏
  3. 日本で活躍した外国人の演奏
  4. 日本で収録(録音)
 杉浦利之氏(京都市右京区在住)から、氏所有の「杉浦雅太郎SPレコードコレクション」の活用申し出を受け、ロームミュージックファンデーションでは第二次世界大戦(1939〜1945)前から戦中期の日本と西洋音楽との関わりや、その作曲や演奏の歴史を振り返るべく、「ロームミュージックファンデーションSPレコード復刻CD集<日本の洋楽1923〜1944>-杉浦雅太郎SPレコードコレクションより-」2,000セット(CD5枚組・解説書付き)を制作しました。音楽教育への支援及び音楽文化の普及のために、音楽学校ほか公共機関等へ寄贈しました。



杉浦雅太郎氏について


杉浦雅太郎氏(1906〜1945)は、SPレコード活用の話をくださった杉浦利之氏のお父さまで、家業(呉服問屋)の傍ら趣味の音楽に深く関わられ、SPレコードを約4,500枚収集されました。また、雅太郎氏は1940年以降「京都交響楽団」のヴァイオリニストとしてご活躍されていましたが、1945年に39歳という若さで世を去られました。


収録曲について


■CD1 日本のオーケストラ1 (日本人作品<声楽付>)
  1.信時潔:作曲、北原白秋:作詞/交声曲「海道東征」
<指揮:木下保、独唱並合唱:東京音楽学校、伴奏:東京音楽学校管弦楽部>
  2.近衛秀麿:作曲、堀内敬三他:作詞/大礼奉祝交声曲
<指揮:近衛秀麿、独唱:内田榮一他、合唱:ヴァーカルフォア合唱団、管弦楽:新交響楽団>
 
■CD2 日本のオーケストラ2 (日本人作品、外国人作品)
  1.紙恭輔:作曲/交響組曲「ボルネオ」
<指揮:坂西輝信、管弦楽:東京放送管弦楽団>
  2.伊福部昭:作曲/交響譚詩〜亡兄に捧ぐ
<指揮:山田和男、管弦楽:東京交響楽団>
  3.ジャック・イベール:作曲/祝典序曲
<指揮:山田耕筰、管弦楽:紀元二千六百年奉祝交響楽団>
  4.R.シュトラウス:作曲/皇紀2600年奉祝音楽
<指揮:ヘルムート・フェルマー、管弦楽:紀元二千六百年奉祝交響楽団>
 
■CD3 日本のオーケストラ3 (外国人作品)
  1.イルデブランド・ピツェッティ:作曲/交響曲イ調
<指揮:ガエタノ・コメリ、管弦楽:紀元二千六百年奉祝交響楽団>
  2.シャーンドル・ヴェレツシュ:作曲/「交響曲」
<指揮:橋本國彦、管弦楽:紀元二千六百年奉祝交響楽団>
 
■CD4 日本の音楽家
  1.ヴァイオリン:巌本眞理、指揮:斎藤秀雄、管弦楽:東京交響楽団
<L.v.ベートーヴェン:作曲/ロマンス 第2番 へ長調 作品50>
  2.ヴァイオリン:諏訪根自子、ピアノ:上田 仁
<A.ドヴォルザーク:作曲/8つのコモレスク 作品101より7番 変ト長調>
  3.ヴァイオリン:諏訪根自子、ピアノ:上田 仁
<F.クライスラー:作曲/ プニャーニのスタイルによる序奏とアレグロより アレグロ>
  4.木琴:平岡養一、ピアノ:指揮:斎藤秀雄、管弦楽:東京交響楽団
<G.エネスコ(平岡養一:編曲)/ルーマニア狂詩曲 第1番 イ長調 作品11-1>
  5.木琴:平岡養一、ピアノ:宅 孝二
<J.S.バッハ(平岡養一:編曲)/カンタータ 第156番より アリオーソ>
  6.木琴:平岡養一、ピアノ:宅 孝二
<F.シューベルト(平岡養一:編曲)/アヴェ・マリア>
  7.ピアノ:澤田柳吉
<F.ショパン/ポロネーズ 第3番 イ長調 作品40-1「軍隊」>
  8.ピアノ:松隈陽子
<F.リスト/ハンガリー狂詩曲 第2番 嬰ハ短調>
  9.ピアノ:草間(安川)加壽子
<J.イベール/「物語」より 白い小さなロバ>
  10.ピアノ:草間(安川)加壽子、指揮:尾高尚忠、管弦楽:東京交響楽団
<C.サン=サーンス/ピアノ協奏曲 第5番 ヘ長調 作品103「エジプト風」>
 
■CD5 日本で活躍した外国人音楽家
  1.指揮:コライ・シフェルブラット、ヴァイオリン:エフレム・ジンバリスト。管弦楽:放送交響楽団
<L.v.ベートーヴェン:作曲/ロマンス 第1番 ト長調 作品40>
  2.ヴァイオリン:アレクサンダー・モギレフスキー、ピアノ:レオニード・クロイツァー
<L.v.ベートーヴェン:作曲/ ヴァイオリン・ソナタ 第5番 へ長調 作品24「春」>
  3.ピアノ:レオニード・クロイツァー
<F.リスト:作曲/パガニーニ練習曲 第1番〜第6番>
  4.ピアノ:レオ・シロタ
<山田耕筰:作曲/「荒城の月」を主題とする変奏曲>
 


CDジャケット表紙には竹久夢二作品を使用しました


竹久夢二(1884-1934)は明治末頃、雑誌の表紙や挿絵の画家として世に出ました。“感性・感覚の時代”といわれた大正期に最も円熟期を迎えた夢二の作品は、当時の若い世代を中心に大きな影響を与えました。今回のCD集表紙画には、夢二作品の中で最も人気の高い「黒船屋」をはじめとし、大正から昭和初期に描かれた美人画6点を使いました。


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