演奏活動を振り返って（東亮汰さん）5/1

ロームミュージックファンデーション奨学生の東亮汰です。
日頃より多大なるご支援をいただき、心より感謝申し上げます。
この数か月、様々なご縁によりソロ・室内楽・オーケストラ、と多くの演奏の場をいただき、活動して参りました。

＜JNOリサイタルシリーズ終演後＞

オーケストラ公演で印象に残っているもののひとつは、昨年11月。

所属するジャパン・ナショナル・オーケストラでのドイツツアーです。

個人的には初めてのドイツで、現地のオーケストラと一緒に演奏したコンサートや美しい建造物、そして付け合わせとは思えない大量のポテトや、反田恭平さん含めメンバーで移動中バスの車内で見て大盛り上がりしたサッカーワールドカップも大変印象的な思い出です。

また、神奈川フィルハーモニー管弦楽団でのゲストコンサートマスター、読売日本交響楽団、東京交響楽団でのアシスタントコンサートマスターとしても演奏させていただきました。

オーケストラ作品、コンサートマスターとしての役割など勉強は始まったばかりです。

ソロでは昨年12月、大友直人先生がプロデュースされている高崎芸術劇場＜T Shot シリーズ＞に、大学院でもデュオのレッスンを一緒に受講しているピアノの尼子裕貴さんと出演。

高崎芸術劇場で4日間、お互いの意見を交換しながら細部までこだわって合わせを重ね、CD・DVDの収録～リサイタル本番、ラジオ放送に取り組みました。

美しい響きのホールでの密度の濃い4日間は、私たちにとって得難い経験となりました。

3月にはジャパン・ナショナル・オーケストラのリサイタルシリーズ (浜離宮朝日ホール・なら100 年会館)で、前半はピアノ・務川慧悟さんとドビュッシーとフランクのヴァイオリンソナタを、後半にはヴィオラ・長田健志さん、チェロ・森田啓介さんも加わり、マーラーとフォーレのピアノ四重奏曲を演奏しました。

素晴らしい方々との共演により、また新たな角度から楽曲を見つめることができました。

＜NHKホールでのラジオの公開収録後＞

また、4月よりNHKのEテレで放送がスタートしたアニメ「青のオーケストラ」で主人公・青野一の演奏を担当しています。

それに併せて「リサイタル・バッシオ」の公開収録、クラシックTVの収録、地方での公開イベントなどに出演させていただきました。

アニメの演奏収録では、担当のキャラクターになりきっての演奏などをはじめ、初めて経験することばかりでドキドキワクワクでした。

青野一役の声優・千葉翔也さんと対談させていただいた際には、原作や台本を読み込んでどのようにしゃべるのか、など役柄を作りこんでいく過程のお話をお聞きし、演奏家とも通ずるところも多く感じました。

普段なかなかお話しできる機会のない、違う職業のプロフェッショナルの方にお会いすることができ、大きな刺激を受けました。

音楽を通しての多くの方との出会いやご縁に心より感謝し、人間的成長・音楽的成長へと繋げていけるよう、今後も勉強を続けてまいります。

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