ベルリンの空気が導く濃密な時間と出会い(鳥羽 咲音さん)4/27
鳥羽 咲音さん/Ms. Sakura Toba
(専攻楽器チェロ/cello)
[ 2023.04.28 ]
ベルリン芸術大学
ローム ミュージック ファンデーション奨学生の鳥羽咲音です。
私は2021年4月からドイツに留学し、10月からベルリン芸術大学で勉強しています。
<2023年4月26日 クラスコンサート後の打ち上げ>
ベルリン芸術大学で師事している先生は厳しくお忙しいので、先生がいらっしゃらない時には2人のアシスタントの方に教えていただいています。
それぞれ違う時代の作品を得意とされている先生方で、レッスンを受けるたびに音楽に対する熱意や厳しさがとても伝わってきます。
先生の門下生たちは非常に優秀で、コンクールやオーディションがある度にホールでのクラスコンサートや先生のお部屋に集まり、演奏を聞き合い、刺激をもらうことができています。
ベルリン芸術大学の先生のお部屋には卓球台があり、授業の合間や練習の休憩時間に先生やクラスメイトと卓球をして、いつも1人で練習する時間が多い私には良いリフレッシュに なっています。
<2023年2月 マインツ先生と卓球>
また、健康維持も演奏家として大切な課題の一つです。
学期の合間にはパリやウィーンにも行き、美術館や演奏会、音楽に限らず、文化や習慣の違いを肌で感じる事ができ非常に有意義な経験になっています。
ドイツには日本と異なりコンビニがほとんどなく出来合いのお惣菜も少ないため自炊することが増え、日本にいる時よりも日本食を作って食べるようになり、以前よりも健康のことを考えるようになりました。
ベルリンに来て1年が経ちます。
学校で出会えた新しいお友達と交流を深め、色々な体験を通して今までの自分の視野や考え方が変わり始めています。
今後の目標としては、チェロの演奏技術を更に磨いて、世界で活躍できる音楽家になることを目指しています。
これからも時間を大事にして貴重な留学生活を充実させたいと思います。
<2023年3月26日 ウィーン郊外のKittsee城にて>