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秋の活動について(本田 莉愛さん)11/18

本田 莉愛さん/Ms. Ria Honda
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)

[ 2022.11.25 ]

ジュリアード音楽院

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の本田莉愛です。

現在、ニューヨークのジュリアード音楽院の大学院2年生です。

この秋はとても貴重な経験に溢れた時期でした。

 

 

まずは、普段は夏に開かれるPerlman Music ProgramのAlumni Retreatに10月に参加しました。

Perlman Music Program(PMP) はヴァイオリニストのItzhak Perlmanが妻、トビーと30年前に始めたプログラムであり、毎年夏に室内楽のコースと中高生向けのコースがあります。

その室内楽のコースの同窓生として、この秋のワークショップに招待されました。

 

PMPはShelter Islandという島にあり、目の前にプライベートビーチまであって、私にとっては何回行っても飽きない思い出の場所です。

 

このワークショップの最終目標は、島での演奏会と地域の学校で1時間の演奏を含めるプレゼンテーションをすることでした。

レパートリーもそれに適した曲を割り当てられました。

私のグループは、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏第8番の元気溢れる3楽章とハイドンの弦楽四重奏Op.76第4番「サンライズ」の1楽章でした。

 

学校でのパフォーマンスに向けて、Mr. PerlmanやCavani String Quartet の元チェリスト、Merry Peckhamからレッスンを受けたり、Community Engagement(学校奉仕活動)専門のコーチとレッスンプランを作りました。

ここまで充実した設定と準備の上で学校で演奏するのが初めてだったので、とても勉強になりました。

学校では小中学生の前で弾き、一緒に音楽に合わせてストーリーを作ったり、弦楽四重奏を弦楽器の家族として紹介したりして、音楽があまりわからない子供達に魅力を抱かせようと頑張りました。

 

<パールマンと>

 

 

10月末には、ニューヨークフィルハーモニックの新しく改装されたDavid Geffen Hallのオープニングの一部で演奏する貴重な機会がありました。

このコンサートはGeffen Hallの再開を祝うOpen Houseコンセプトで、無料で色々な演奏会を提供するという面白いアイデアでした。

 

その一つがニューヨークフィルとジュリアードのコラボレーションオーケストラでのハイドンの交響曲第104番ニ長調「ロンドン」でした。

私はなんとニューヨークフィルの現在のコンサートマスターのFrank Huangの隣でプリンシパル・アシスタントコンサートマスター役をするという、ワクワクな経験をしました。

 

世界的なオーケストラの団員たちと会話したり、新しい建物のツアーをして頂いたり、オーケストラの団員たちの人柄を知ることができました。

コンサートには子連れの方や、1962年のオープニングにもいた!という方もたくさんいて、歴史に残るイベントに参加出来、とても有意義な思い出深い一日となりました。

 

<ニューヨークフィルハーモニックのコンサートマスターと>

 

 

引き続き、意欲的にソロ活動や室内楽などにも励みたいと思います。