コンサート出演と今後について(泉 優志さん)9/29
泉 優志さん/Mr. Yushi Izumi
(専攻楽器チェロ/Cello)
[ 2022.10.21 ]
東京藝術大学
ロームミュージックファンデーションの泉優志です。
今年は、舞台での経験を重ねて、自分自身を研究することをテーマに活動してきました。
<コンチェルトリハーサルの様子>
夏には、東京でソロリサイタルを開催し、「歌曲・オペラの作曲家たち」と題し、シューベルト、シューマン、シュトラウスのソナタに取り組みました。
歌心溢れる素晴らしい音楽を皆様に伝えていくにはどうしたら良いか、そしてピアノとのアンサンブルをどう感じるのかなど、様々なことを考え研究し、舞台に立つことができました。
あの時に得たものは非常に大きいと今でも感じています。
<リサイタル ピアニスト松本望先生とリハーサルの様子>
また、東京藝術大学内でモーニングコンサートに選抜していただき、奏楽堂にて藝大フィルハーモニア管弦楽団とドヴォルザークのチェロ協奏曲を共演しました。
チェロの作品の中でも類を見ない大曲を、指揮者、団員の皆様と共に作り上げていくことが、とても刺激的でした。
ソリストとしてイメージを指揮者に、オーケストラに伝えなければなりません。
ただのイメージだけではなく、言語化することでより一層確信を持ち、想像力を膨らませながら、リハーサル等に取り組みました。
8月には、室内楽「アンサンブル天下統一アカデミー」に参加し、室内楽の楽しさを満喫し、初めて出会う素晴らしい演奏家との共演は、大変新鮮で、音楽本来の「楽しむこと」を改めて感じました。
耳を開き、他の奏者がどう音楽を感じているのか、ハーモニーやメロディに対するバスの在り方も考えることができました。
<コンチェルトリハーサルの様子 2>
今年前半は、東京藝術大学最後の年として、国内での演奏活動に力を入れてきました。
引き続き、現在師事している先生の元でさらにテクニックと音楽性を学ぶのと共に、今まで培ってきたすべての知識を音楽に注ぎ込み、妥協なく一つ一つの音楽を仕上げていきたいです。
10月からは、海外へレッスンを受けに行く予定です。
コロナ禍で大変なこともありましたが、ようやく動けるようになりました。
これから本場の空気に触れ、幅広い表現力を身につけ、海外でのコンクールにも挑戦していきたいと思っています。
憧れていた海外留学は今からとてもワクワクしています。
今後は自分の音楽に説得力を持たせられるよう研究を重ねたいと思います。