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ドイツ・ハンブルクからの中間レポート(三村梨紗さん)11/30

三村 梨紗さん/Ms.Risa Mimura
(専攻楽器トランペット/trumpet)

[ 2022.01.24 ]

学校名:ハンブルク音楽演劇大学

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の三村梨紗です。
ドイツ・ハンブルク音楽演劇大学でトランペットを学び始めて1年が経ち、修士期間も折り返し点を迎えました。
2020年に続き、本年度も奨学生として選考していただき、誠にありがとうございます。
多大なるご支援により、音楽の勉強と活動を続けさせていただけることに、心から感謝申し上げます。

<クリスマスCDアルバムの録音後>

 


ドイツ・ハンブルクに到着した2日後の2020年11月1日、ドイツ全土で再びロックダウンが始まりました。(翌年4月18日まで続く)
初めての土地で分からない事ばかりでしたが、周りの方々に大変お世話になり、どうにか身の回りの生活必需品を揃えて、慣れない一人暮らし自炊生活をスタートさせました。
ロックダウン期間中は様々な演奏会やイベントが次々に中止となり、ドイツにトランペットを勉強しにきたのにもかかわらず、制限が続く生活に、辛い時もありました。
 
そのような状況下でも、私の教授であるMatthias Höfs先生は私たち学生達に多くの演奏の機会と経験を与えてくださいました。

大学ではオンライン授業がメインの中、ありがたいことに週に1度の個人レッスンは対面で行われました。コンサートや演奏録音はPCR検査を参加者全員が受け、陰性を確認した上で、いくつか開催することができました。

その中の1つが、昨年12月に始まったクリスマスCDアルバムの制作です。

クリスマスにちなんだ楽曲や、このCDのために委嘱された新曲などを盛り込んだ教授のアルバムに、私もトランペットアンサンブルメンバーとして参加させて頂いています。とても嬉しかったです。(11月5日にリリースされました)

今年7月に行われた修士の中間試験では最高点1.0を頂くことができました。

これからもどんな時でも諦めずに一歩一歩頑張っていきたいです。
この夏はコンサートのために日本に一時帰国しました。

コロナ禍にもかかわらず感染防止対策をしてお越しくださったお客様、コンサート開催のためにご尽力くださった関係者の皆様に感謝の気持ちで一杯です。

 

<Verdiのレクイエムのリハーサル風景>

 
ハンブルクに戻り、今は忙しく充実した日々が続いています。
修士2年目が始まった10月、学内メンバーでMeppenという街に遠征してアンサンブルコンサートを、そしてハンブルク最大の教会St.Michaelisで、Verdiのレクイエムの本番がありました。どちらも素晴らしいクラスメイトと共に練習を重ね、最高の演奏ができたと思います。

11月~12月、ハンブルク州立歌劇場(Staatsoper in Hamburg)の本番に初めて出演することが決まりました。

曲目はシュトラウス作曲の『エレクトラ』です。

オペラに参加させて頂くのは2018年の小澤征爾音楽塾以来で、久しぶりのオーケストラピットにワクワクしています。

公演最終日の舞台はテレビで放送されるそうで、今から緊張していますが、素晴らしい作品を演奏できる機会を頂いたことに感謝をして、一生懸命頑張ります。

 

<エレクトラのリハーサル>

 
今ドイツでは新型コロナウイルスの第4波が猛威を振るっています。

感染状況は極めて深刻ですが、感染予防と体調管理をしっかりして、日々支えてくださっている方々への感謝を忘れずに、もっともっと意欲的に学んでいきたいと思っています。