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ベルリンより近況報告(野上真梨子さん)6/30

野上 真梨子さん/Ms.Mariko Nogami
(専攻楽器ピアノ/piano)

[ 2021.09.30 ]

学校名:ベルリン芸術大学国家演奏家資格課程

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の野上真梨子です。

日頃より多大なるご支援いただき心より感謝申し上げます。

留学先であるドイツは昨年秋頃よりロックダウンが続いておりましたが、ようやく徐々に緩和されてきました。

レストランも解禁され、コンサートも制限をしながらも観客をいれての開催が可能となり、少しずつ日常が戻ってきているように感じます。

<ベルリンの街並み>

 

そんな中、6月にベルリン芸術大学での実技試験が行われました。

今回の試験はレパートリー試験と呼ばれ、提出した約2時間のプログラムから1時間分が選曲され演奏するというものです。

感染症対策により1000席以上あるホールの客席にいたのは数名の教授陣のみでしたが、温かい雰囲気で聴いてくださり、無事に弾き終えることができました。

2017年よりベルリン芸術大学大学院及び国家演奏家資格課程に在籍しておりますが残すは卒業試験のみとなり、慣れ親しんだこのホールで演奏できるのもあと何回かと思うと少し寂しい気分になりました。

 

<ベルリン芸術大学での試験の様子>

 

 

ベルリンでの留学生活ではかけがいのない経験を沢山することができました。

日々のレッスンやコンサートなどの音楽体験はもちろん、文化の違いや仲間との出会いなども私の大きな財産となりました。

 

コロナウイルスの影響で先が読めず思うような活動が出来ないこともありましたが、それでも今こうして現地でレッスンを受けながら勉強できていることを大変ありがたく感じます。

このような貴重な留学経験を支えてくださったロームミュージックファンデーション様には感謝の念に堪えません。誠にありがとうございます。

卒業後は日本に拠点を戻し、より一層精力的に演奏活動を行っていく予定です。

 

沢山の方に演奏を聴いていただけるよう、留学で得た経験を生かし一音楽家として今後も精進して参ります。

 

<師事しているビョルン・レーマン教授と>