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半年を振り返って(吉⾒友貴さん)2/28

吉⾒ 友貴さん/Mr.Yuki Yoshimi
(専攻楽器ピアノ/piano)

[ 2021.06.11 ]

学校名:桐朋学園⼤学ソリストディプロマコース

ロームミュージックファンデーション奨学⽣の吉⾒友貴です。

まず初めに、ロームミュージックファンデーション様より多⼤なるご⽀援に感謝申し上げます。

このような⽀援が無ければ、⾃由に勉強や⾳楽活動が出来なかったことでしょう。

 

<Mo.ダレル・アンと>

 

昨年よりコロナウィルスが世界的に流⾏し、多くの演奏会が中⽌や延期になり、意気込んで望んでいた国際コンクールも開催⾒合わせとなり、先の⾒えない状況に悶々としておりましたが、今では以前よりも演奏する機会が増え、収容⼈数の制限はありますがお客様の前で弾ける喜びを、改めて実感しつつあります。

 

昨年9⽉から、兼ねてより勉強を続けている桐朋学園⼤学ソリストディプロマコースと並⾏して、ニューイングランド⾳楽院(ボストン)への留学もスタートしました。

といっても全ての授業がオンラインなので、危険を避けるため⽇本でのオンライン留学となりました。

最初はオンラインで何か不⾃由は無いのかと不安でいっぱいでしたが、密度の濃い授業や親⾝な先⽣⽅のお陰で、⾃分が想像していたよりも遥かに充実した⽇々を送っております。

⼀番懸念していたレッスンは、オンラインであるため⾳に関しては⼗分ではありませんが、先⽣からレッスンとは別に録⾳を送るように⾔われたりと、対⾯ではなかなかない密なコミュニケーションが取れているため、オンラインであることの利点も少しあるのかな?と感じております。

 

<入試時のボストンの様子>

 

前期では、全てのクラスで良いグレードを貰うことができ、GPA4.00を獲得することができました。

早く現地に⾏き、⼤きな刺激を受けながら勉強できることを願うばかりです。演奏活動についてですが、まだ⽇本にいるため多くの演奏機会をいただきました。

中でも12⽉の⽇本フィルハーモニー交響楽団指揮ダレル・アンとのサントリーホールでの公演は、今までの⾃分のキャリアの中で⼤きなものとなりました。

コロナ禍で海外アーティストが来れない状況の中、ミシェル・ダルベルト⽒の代役として急遽お話をいただいたのですが、憧れだったサントリーホールで弾けた喜びは今でも忘れることが出来ません。

 

今年は、延期となったエリザベート王妃国際コンクールに出場します。

オンライン留学で学んだことを⼗分に活かして準備したいと思います。

そして初めてのヨーロッパでも演奏になるので、ヨーロッパの聴衆の前で演奏できることが今からとても楽しみです。

これからもたくさんの刺激を受け、⾳楽的にも⼈間的にも豊かな⼈になれるよう精進していきます。