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コロナ期間の活動(藤田真央さん)2/25

藤田 真央さん/Mr. Mao Fujita
(専攻楽器ピアノ/piano)

[ 2021.05.27 ]

学校名:ハンス・アイスラー音楽大学

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の藤田真央です。
いつも多大なるご支援をいただき心から感謝申し上げます。

私は2020年3月に東京音楽大学を早期卒業し、10月よりドイツ・ベルリンにあるハンス・アイスラー音楽大学に入学しました。

 

<サンクトペテルブルク・マリインスキー劇場にて、ワレリー・ゲルギエフ指揮、マリインスキー歌劇場管弦楽団と>

 

思いがけずに長期戦になったコロナの影響で、オンライン主体の授業参加ではありますが、今セメスターは実技レッスンの他に、ドイツ語やヨーロッパのカルチャー、ヨガの授業を受講しました。

ドイツ語をまだ習得できていない私にとって、授業の内容を理解することは本当に大変です。

大学の授業以外にも、個人でドイツ語の集中レッスンを受け、早く皆に追いつけるように頑張っていますが、まだまだ前途多難。引き続き、勉強を続けていきたいと思います。

 

<同じくサンクトペテルブルク・マリインスキー劇場にて、ソロリサイタルを行いました。>

 

11月から12月にかけて、ロシアのサンクトペテルブルクとモスクワ、ドイツのミュンヘンとベルリンでコンサートがあったため、久しぶりに海外へ演奏旅行に行くことができました。

その合間に大学へも行き、レッスンを受けたり、クラスコンサートに参加することができました。

ロシアは感染者は多いものの、コンサートは毎晩行われ、レストランやスーパーも通常営業でした。

屋内はマスクをしている人が多いですが、外ではしていない人の方が多いくらいです。

ドイツはロックダウン中だったので、コンサートは無観客で行い、世界に向けて動画配信を行いました。

これはコロナ禍での新しい音楽の在り方の1つなのかなと思いましたが、やはり私は同じ空間に観客の方がいらして、一緒に時間を共有する方が好きです。

 

2021年は、もともと予定されていたコンサートに加え、2020年に中止になった公演や、海外から来日する予定だったアーティストの代役などで、いつも以上に多忙になりそうです。

日本は、コロナ禍においてもコンサートの再開が早く、感染対策に取り組みながら継続して公演を行うことができることに、本当に感謝しかありません。

ワクチンの接種が進み、1日も早くコロナが収束すると良いですね。

私も、演奏活動と勉強を両立し、世界中で演奏ができることを楽しみに待ちたいと思います

 

 

<2週間一緒に演奏旅行をして、たくさん勉強させてもらったマエストロ・ゲルギエフと。ミュンヘンでお別れの時の写真。少し寂しかったです。>