ベルリンでの留学生活の幕開け(土岐祐奈さん)11/1
土岐 祐奈さん/Ms.Yuna Toki
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)
[ 2020.03.26 ]
学校名:ベルリン芸術大学大学院
ローム ミュージック ファンデーション奨学生の土岐祐奈です。
この度は多大なるご支援を賜り、心より感謝申し上げます。
今年10 月よりベルリン芸術大学大学院に入学し、ベルリンに引っ越して約1ヶ月弱が経ちました。
<【留学先のベルリン芸術大学の校舎】>
ずっと憧れていたドイツでの生活が始まり、心が踊っています。
こちらはすっかり秋深まり、ダウンコートを羽織る寒さですが。
凛とした冷たい空気に、時折柔らかな日射しに照らされる紅葉が色鮮やかでとても美しいです。
今月は、生活に必要な事務手続きや登録を行いながら、早速マーク・ゴトーニ先生のレッスンや学校の授業が始まりました。
合間の時間を縫って、コンサートにも足を運び、刺激的な毎日を過ごしています。
先日は、ピアニストSir Andras Schiff 氏の弾き振りコンサートやMartha Argerich 氏とGidonKremer 氏のリサイタルに伺いました。
(学生券はなんと10€程度とお手頃な価格です!)
彼らが全身全霊で奏でる素晴らしい音楽に心が満たされます。
毎日のように一流アーティストのコンサートが行われているので気軽に聴くことができ、非常に贅沢な環境だと感じています。
日本では、なかなか行く機会のなかったオペラやバレエなどにも積極的に鑑賞し、感性を磨いていきたいです。
<【在ドイツ日本国大使館でのコンサートの様子】>
そして先日は、早速ベルリンの在ドイツ日本国大使館でのコンサートに出演し、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第7番や邦人作曲家である三善晃の「妖精の距離」を演奏いたしました。
当日は、ドイツ人や日本人など200 名を超えるお客様にいらして頂きました。
お客様との距離がとても近いので熱気を感じながら、アットホームな温かい雰囲気の中で演奏できとても幸せな時間でした。
留学して間もないですが、ベルリンのたくさんのお客様に温かく迎えて頂いたこと、在ドイツ日本大使館で演奏の機会を頂いたこと、かけがえのない経験となり、留学生活のいいスタートを切れたと思います。
<【終演後に、日本国大使館の今福公使とピアニスト中迫研くんと共に】>
これからレッスンの他にも語学や室内楽、コンクールなど力を入れていきたいです。
ベルリンは、音楽以外にも美術や建築、演劇、文学などあらゆる芸術文化に溢れています。今回頂いた貴重な機会を大切に、新たな出会いを通して様々な経験を積んで吸収し、視野を広げて勉強していきたいと思います。