ベルリンでの留学生活(野上真梨子さん)12/31
野上 真梨子さん/Ms.Mariko Nogami
(専攻楽器ピアノ/piano)
[ 2019.02.15 ]
学校名:ベルリン芸術大学大学院
ローム ミュージック ファンデーション奨学生の野上真梨子です。
常日頃より多大なるご支援を頂き、心より感謝申し上げます。
<クリスマスマーケットにて>
ベルリン芸術大学に入って早一年以上が過ぎました。
在学を続けるために必要なドイツ語の試験も無事に終え、現在は落ち着いて音楽の勉強に専念しています。
大学院生は音楽理論やソルフェージュなどの授業を取る必要がないため、生活はレッスンと練習が中心となります。
その中でクラスコンサートに出演したり、また学校以外での演奏会の出演機会もあったりと、留学先でもいくつも本番の経験をさせて頂いている事が大変身になっております。
<デュッセルドルフでの演奏会の様子>
留学してから変わったことの一つは、演奏会に沢山足を運ぶようになったことです。
ベルリンでは毎日のように著名な音楽家の演奏会が開かれており、それを学生は非常に安く聴くことができます。
更に30分もあれば大体の主要な会場に行けるので、気軽に公演へ出かけられます。
留学してからはピアノや室内楽、オーケストラの演奏会はもちろん、日本では行く機会の少なかったオペラ、バレエの公演にも多く足を運ぶようになりました。このようにコンサートが充実している事もベルリンに来て良かったと思える点です。
12月には以前から行きたかった「くるみ割り人形」を観に行きました。
人気公演で早いうちからチケットが完売してしまったため、当日会場でキャンセル待ちをしたのですが、良い席のチケットを手に入れることができラッキーでした!
<ベルリンフィルのジルベスターコンサート>
また年末にはベルリンフィルのジルベスターコンサートを聴きました。
前半はバレンボイムの弾き振りでモーツァルトの「戴冠式」、後半はラヴェルのオーケストラ作品、どれも非常に素晴らしく、また学ぶ所も多い演奏会でした。
来る2月には大学院の中間試験があります。
この試験では120分のプログラムを提出し、選ばれた40分ほどの曲目を演奏します。
ベルリン芸大での試験は入試振り。あの緊張感を思い出し、今から着実に準備を進めております。その後の春休み期間中には日本で演奏会をいくつか予定しております。
一つ一つの機会を大切に、留学先で学んだ事を日本の皆様にお届け出来るよう精進していきたいと思います。