奨学生レポート RMFレポート インタビュー

中間報告(北川千紗さん)11/25

北川 千紗さん/Ms. Chisa Kitagawa
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)

[ 2019.01.15 ]

学校名:東京藝術大学

ロームミュージックファンデーション奨学生の北川千紗です。

ご支援をいただけるのは2年目に入り、3回目のレポートとなります。

前回4月のレポートから約半年が経ちましたが、今年度も変わらず充実した学びに溢れた毎日を過ごしております。

 

<ラ・フォル・ジュルネTOKYO 丸の内エリアコンサート>


 

コンサートで出させてもらえることや素晴らしいレッスンを受けられる機会が増えてきました。

私の音楽がだんだんと形を成して、自分だけでなくお客様へのエネルギーとなり得るものになっているのを感じられるようになりました。

その中から少し紹介していきたいと思います。

5月上旬にはラフォルジュルネでの室内楽コンサートでバルトークやミヨーの作品を演奏しました。

クラリネットとピアノとのトリオは初めてで音のバランスや呼吸の仕方が違うことで本当に困難なセッションとなりました。

当日は多くのお客様にこの作品を存分に楽しんでいただくことができたと思います。

6月はシンガポールで行われたヴァイオリンフェスティバルに参加しました。

2月に開催された第2回シンガポール国際ヴァイオリンコンクールでの入賞者と特別に選抜されたメンバーだけが受けられる、公開集中講義のようなかなり濃いフェスティバルでした。

毎日いろんな種類のレッスン見て聴いて、最終日にはその集大成をコンサートで披露するという、スパルタな2週間弱を過ごしました。

 

<Petru Munteanu先生のレッスン風景 於シンガポール国立大学>

 

9月は大学内にある奏楽堂でシベリウスのヴァイオリン協奏曲を高関先生と藝大フィルの皆様と演奏しました。

私にとってはシベリウスのコンチェルトをオーケストラと弾ける機会に恵まれるのは4回目でした。

指揮の高関先生は51回目のシベリウスだったそうです。

藝大シンフォニーの方々はとても暖かく、自分自身今までに体験したことのない一体感に包まれた本番となりました。

当日は平日の午前中のコンサートだったにも関わらず、お席を追加しての約1,000人のお客様に観に来ていただきました。

高校時代からずっと先輩方が演奏するこのコンサートシリーズに出れたこと、そして今まで何度も上った奏楽堂の舞台に、初めてソリストとして立てたことが本当に嬉しく、ある意味「卒業」を実感するようなコンサートとなりました。

 

 

<9月6日東京藝術大学モーニングコンサート 於奏楽堂>

 

9月下旬から10月にかけてロシアのクラスノヤルスクで行われた第1回国際ヴィクトル・トレチャコフヴァイオリンコンクールに出場しました。
自分にとって2度目のロシアでしたが、往路、復路ともに様々なトラブルに見舞われました。

楽器証明をロシア語で書いたり、ロシア語で猛烈に話しかけられて困惑したり、SNS事情も都会ほど良くなく、不安な出来事が続きました。

予定より遅れて入国し、やっとの思いでクラスノヤルスクに到着した頃にはオープニングセレモニーは終わっていました。

しかし想像以上に活気に溢れた雰囲気とさまざまな国からやって来たコンテスタントの方々の意気込みを感じられ、自然にテンションが上がりました。

ロシアでは空港でさえ英語が通じないことが多々あり、演奏以外の部分(特に言葉)で困難がありました。

しかし多くの方々の支えをいただき第2位を受賞することができました。

帰国時にはお世話になった現地の方々への感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。

 

<グランドファイナル演奏後の様子 シベリア州国立交響楽団>

 

これらの他にも大切なチャンスを沢山沢山いただきながら少しずつ成長できていると実感しています。

ロームミュージックフレンズの一員としてこれからの音楽の未来に貢献していけるように今以上に精進して参りたいと思います。

 


ロシアでのトラブル、大変でしたね。ですが、ポジティブに捉えていて素晴らしいと思います。これからも様々な困難にチャレンジしていってください。