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ハンガリーへの留学が始まりました(水野優也さん)11/1

水野 優也さん/Mr. Yuya Mizuno
(専攻楽器チェロ/cello)

[ 2018.12.21 ]

学校名:桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コース、ハンガリー国立リスト・フェレンツ音楽大学(リスト音楽院)

ロームミュージックファンデーション奨学生の水野優也です。
いつもご支援をいただき大変感謝しております。

9月初めには、海老原 光マエストロ、東京交響楽団の皆様とのチャイコフスキーのロココヴァリエーションの本番がありました。

<海老原マエストロと>

 

重要なチェロ協奏曲のレパートリーが少しずつ増えていくことに大変嬉しく思います。

本番というものは、練習では体験することのないような良いフィーリングが湧き出てきたり、または身体的な問題によって演奏が難しくなってしまうことはつきものですが、それを踏まえた上でいかに集中力をもって臨むかという事の重要さを改めて感じました。

18分程度のコンチェルト(変奏曲)ですが、ある意味以前演奏したドヴォルザークのコンチェルト(40分強)よりも集中力を伴う必要があると感じました。

素晴らしい名曲を演奏することができて、大変貴重な経験になりました。

 

そして、このコンサートが終わるとすぐに新幹線に乗り、翌日から福井県の武生国際音楽祭に参加しました。

この音楽祭は、のどかで落ち着く町で音楽に没頭できるとても素晴らしい環境で行われます。

この音楽祭のために世界中から集まる素晴らしいアーティストの皆様に囲まれて、1週間ほどで何曲もの室内楽曲に取り組み、有意義な時間を過ごしました。(武生名物おろし蕎麦も美味しい!)

 

<武生音楽祭での室内楽>

 

武生から戻り、翌日から念願のハンガリーへの留学が始まりました。レッスンは週2回、学校で行われます。

憧れの先生の音を週2回も聴けるという、これ以上ない幸せを毎回噛み締めています。

と同時に、一切妥協のない高いレベルの要求にも応えていかなければならないので、日々練習に励んでおり、一日過ぎるのがあっという間です。

 

<ミクローシュ・ペレーニ先生と>

 

学校では毎日のようにコンサートが開催されていて、学生は無料で聴くことができます。

日本ではコンサートに行くのも、電車を使って家から1時間程度かかっていましたが、こちらでは自宅のアパートから徒歩10分で聴きに行けるので大変便利です!

 

<リスト音楽院のホールでのコンサートの様子>

 

音楽以外でも、初めての一人暮らし、各種手続きや慣れない外国語での生活、(スーパーでは商品名がほとんどハンガリー語なので何を買ったらいいか分かりませんでした!)一つ一つこなすだけですぐに疲れてしまいますが、それが貴重な経験、財産になることは間違いないので…
ハンガリー・ブダペストという素晴らしい街で、これからも必死になって生活していきます。

 

<ドナウ川からの夜景>

 

これから半年の間は日本での演奏活動もあるため、約一か月に1回は一時帰国することになりますが、一回一回の本番を大切に、学んできたことを演奏で発揮できたら嬉しく思います。そして留学生活をさらに充実させていきたいと思います。

 


ハンガリーでの生活、大変そうですね…でも素晴らしい音楽や街並みに出会えることは何よりの収穫ですね! 体に気を付けて頑張ってください!