奨学生レポート RMFレポート インタビュー

前半を終えて。(瀧本実里さん)

瀧本 実里さん/Ms. Misato Takimoto
(専攻楽器フルート/flute)

[ 2018.11.9 ]

学校名:東京音楽大学大学院

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の瀧本実里です。

今年の5月に大学の制度による短期の交換留学生としてフランスに行きました。

海外が初めての私には、空港に着いてから見るもの全てが目新しく感じられ、外国の雰囲気を肌で感じられました。

5月のフランスは気候がよく、日本とは違い湿度が低くカラッとしていてとても過ごしやすかったです。
日の長いこの時期は、21時頃まで明るく、外で長時間活動することができます。
色々なところを見て回るのに、とてもいい時期に行くことができたと思います。

街中の建物、雰囲気ひとつとっても全く日本とは違い、荘厳な建築物も何気ない日常の中に溶け込んでいてとても驚きました。

 

<花とノートルダム大聖堂>

 

期間中はホームステイで過ごし、ステイ先のファミリーに色々な場所に連れて行ってもらったり、フランスの家庭料理を食べさせてもらったりと、ホテルや一人暮らしだと経験することのできなかった外国の家庭がどんな様子なのかを、体感しながら垣間見ることができました。

交換留学先が、パリから電車で20分程のリュエイユ=マルメゾン音楽院でしたので、ナポレオンの妃、ジョセフィーヌが暮らしたマルメゾン城を見学したり、レッスンのない日は電車に乗ってパリを訪れ、いくつもの美術館や教会の見学に行ったりすることができました。
音楽以外の芸術に触れることは、感性に刺激を受け、養うのにとても良い機会でした。

 

<パリ管の演奏会を聴きに行ってきました。>

 

オーケストラだけでなくミリタリーバンドの演奏会にも行きましたが、どことなくフレンチな香りのする美しいだけでない良い音で、音に対する意識の繊細さに驚きました。

7月には霧島国際音楽祭のアカデミーに参加しました。沢山の演奏会を聴き、また演奏する機会にも恵まれました。
ガラ・コンサートではソロを、ファイナルコンサートのオーケストラではプロの奏者と共演させていただき、これからに繋がる素晴らしい経験を得られました。

今回奨学生に選んでいただいたおかげで、フランスでも霧島でものびのびと音楽を学ぶことができました。

この経験の後、8月末に行われた日本管打楽器コンクールに挑戦し、入賞いたしました。
本選ではピアノ伴奏でモーツァルト作曲のフルート協奏曲(ト長調)を演奏しましたが、演奏中は本当に楽しく、しかしそこでも課題を見つけることができました。
演奏を聴いてくださっていた方にアドバイスをいただいたり、自分での発見もありましたので、色々な方の力をお借りしながら、見つけたその課題について研究して参りたいと思います。

 

9月には、ギターの方とピアソラのタンゴの歴史をメインにした演奏会をしました。この曲は私の師匠である工藤重典先生が日本で初演した曲でもあります。
いかにキャラクターや演奏効果を出すかというのがとても難しい曲でしたが、先生のレッスンを受けたり色々音源を聴いて研究したりして、本番ではいい演奏ができました。

この機会を通して、クラシックを勉強する上で様々なスタイルの曲を勉強することで、古典やバロックなど、他の様式の作品を演奏する時に表現の幅として自分に取り入れることができることに気が付きました。

いくら自分で表現しているつもりでも、それが伝わらなければ意味がありません。伝わることで初めて聴いている方に感動を与えることができるのだと思います。
今回そのことを強く実感したので、これからはこのことをより一層意識して演奏して参りたいです。

 

 


コンクールへの入賞、おめでとうございます!! 奨学金を活用することで様々な良い環境で学んでいただき、今後の糧としてください!