奨学生レポート RMFレポート インタビュー

最終レポート(藤原秀章さん)7/3

藤原 秀章さん/Mr.Hideaki Fujiwara
(専攻楽器チェロ/cello)

[ 2018.08.27 ]

学校名:東京藝術大学大学院

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の藤原秀章です。
あっという間に最終レポートの時期となりました。2018年に入ってからも、おかげさまで多くの演奏や勉強の機会をいただき、充実しています。

<豊橋交響楽団演奏会にて>

 

修士課程2年目が始まった4月は、初めてドヴォルザークのチェロ協奏曲を演奏する機会に恵まれました。

チェロと言えばこの曲と言えるほどの名曲です。

高校生の時に初めて勉強し、コンクールや試験では何度も弾いてきましたが、これまで演奏会でオーケストラと演奏したことはありませんでした。

共演してくださったのは豊橋交響楽団の皆さんで、普段は学校の先生などのお仕事をされている方や、大学生など、様々な方が週末を中心に活動されています。

そのため、週末何度か練習にお邪魔しては、その都度復習して見つめなおすという作業ができ、とても勉強になりました。

また、自分のイメージするニュアンスなどを、オーケストラの皆さんに伝えるためには、「こんな感じで」と言えばそうなるというものではなく、何をどのように演奏してもらうべきなのか、自分で具体的に分析と説明をする必要があり、それもとても勉強になりました。

本番を終えてみると、答え合わせのようにまた色々なものが見えてきて、やはり偉大な作品なのだと実感しました。

何度でも挑戦したい作品です。

6月には、2016年度に年間アーティストとしてお世話になった、シャネルピグマリオンデイズの室内楽コンサートに出演させていただきました。

今回は、海外からも著名な演奏家が集まり、一緒に演奏させていただけてとても刺激的でした。

作品を演奏するということ、またアンサンブルをするということが、いかに多くの事に気を配る必要があり、エネルギーの要ることなのかを改めて実感する機会となりました。もちろんただ弾いても曲は流れますが、少しの事で大きく質が変わっていくのが、音楽の面白いところです。

 

<CHANEL室内楽シリーズにて>

 
また、今年に入ってから、地元山梨県でコンサートをする機会が2度ありました。

ここ最近は、本番と言えば東京近郊で、クラシック音楽を聴き慣れた方々の前での演奏がほとんどですが、地元で、普段楽器の演奏をあまり聞く機会が無い方や、チェロの演奏ははじめて、という方々の前での演奏はまた違った感覚があり、とても楽しかったです。

作品や音色の魅力を感じてもらいたい、というのは、演奏家として自然な思考ですが、ついつい、いい演奏をしなければ、という気持ちばかりで苦しくなっていたような気がしました。
奨学生として過ごし、さまざまな経験に恵まれ、挑戦することができ、とても収穫の多い日々を送ることができました。ひとつひとつの経験を忘れずに、精進していきたいと思います。

 


先日はスカラシップコンサートへの出演、お疲れさまでした! 演奏家としてクラシックにあまり詳しくない方でも興味を持って聴いてもらうように考えることは大事ですね。 敷居が高いと思われがちなクラシック音楽が身近なものになったら良いですよね。