奨学生レポート RMFレポート インタビュー

貴重な2年間(千葉水晶さん)7/2

千葉 水晶さん/Mr.Mizuki Chiba
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)

[ 2018.08.20 ]

学校名:ブリュッセル王立音楽院、桐朋学園大学大学院

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の千葉水晶です。
奨学生としてのレポートも最後となりました。
これまで本当に多大なご支援をいただき、このご支援により沢山の経験が出来ました事を心より感謝いたします。

 

奨学生としての2年間はブリュッセル王立音楽院へ留学期間中でもあり、その中で一緒に音楽を作り助け合える仲間や、心から尊敬出来る先生方との多くの出会いがあり、僕にとってかけがえのない時間となりました。
僕の留学期間には多くの犠牲者が出る悲惨なテロもあり、その影響は実際の暮らしの上にも大きな影を落とし、日本では経験出来ないような苦労や恐怖も体験しました。

警戒が強まるベルギーでの滞在許可を頂く手続きにも多くの困難がありましたが、ロームミュージックファンデーションの担当者様には、いつも早急に連絡を頂き応援して頂いている心強さは遠く離れた海外では特に大きな支えとなりました。
また、いつでも見守ってくれる両親や親身に相談に乗ってくださる先生方に助けられ多くの困難を乗り越えてこられました。

 

 

この半年間では、ロシアの作曲家の作品を中心に研究、演奏し、試験やコンサートでは高い評価を頂きました。
またオーケストラ、室内楽も含めたコンサートやマスタークラスにも参加し大変充実し忙しい時間を過ごしました。
今年4月より桐朋学園大学大学院へ入学し、生活の拠点は日本に移りました。
桐朋の大学院では演習が中心なので、授業はこれまでの聴く立場から聴かせる立場に変わりました。
多くの体験や様々な角度からの勉強により、自分の中で音楽は、美しい音で正確に曲を弾くことばかりではなく、その曲の作られた時代背景や作曲家の置かれていた状況、それを自分なりの解釈で表現する事の重要さに気付き、大きく変わったと思っています。

 

先日、久しぶりに参加した日本のマスタークラスでは懐かしい先生方や音楽仲間と再会しました。
その際に僕の演奏を聴いてくださった多くの方から、演奏が変わったと驚かれ「聴かせる演奏になった」と感動の言葉も頂き大変光栄に思いました。
全ての貴重な体験は、僕の演奏につながって来ている事を実感しています。

これからの2年間は、将来へ繋がる貴重な時間として、コンクールやマスタークラス、コンサート等、積極的に参加しながら修士取得に向け、大学院生として努力を続けていきたいです。
今後も演奏家としてひたむきに誠実に音楽と向かい合い、ロームミュージックファンデーションの奨学生である事を誇りに、聴衆のみなさまの心に残る演奏を目標に精進してまいります。

 

 


先日はスカラシップコンサートの出演、お疲れさまでした! 拠点がベルギーから日本に変わり、新たな発見もあるかと思います。 これからも研鑽、頑張ってください。