留学生活の幕開け(藤江扶紀さん)
藤江 扶紀さん/Ms.Fuki Fujie
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)
[ 2013.12.26 ]
学校名:スコラ・カントルム音楽院
ローム ミュージック ファンデーション奨学生の藤江扶紀です。
10月21日にパリ・スコラカントルム音楽院に入学し、ついに私のパリ留学生活が始まりました。
スコラカントルムでは週1でレッスンがあり、それ以外に毎週、 パリ国立高等音楽院の教授のレッスンを受けています。
今年の春、京都の講習会で初めてその教授にレッスンをして頂いた時、普通のお部屋での個人レッスンであるにも関わらず、先生の音を聴いているとまるでコンサートに来ているかのような感覚に包まれ、衝撃を受けました。
今回ロームミュージックファンデーション奨学生に選んでいただいたことで、そのような貴重なレッスンを毎週受講できるようになった事を、本当に有難く感じています。
留学後の、まずはじめの目標として、音楽のスケールを大きくしたいと思っています。
これまでの私は、どうしても音楽をコンパクトにまとめてしまう癖があり、ダイナミックな演奏ができませんでした。
今日のレッスンでは、「何かを思い切り表現したいときは、まず目を使いなさい。目で表現のきっかけを作るのです。」と言われました。
実践してみると、がらっと音楽がかわり、後頭部のあたりがじんわりと熱くなるのがわかりました。
自分では十分に頭を使って演奏してきたつもりでしたが、まだまだ甘かったようです。
また、レッスン以外では、語学学校に毎日通っています。
フランス人の先生のレッスンをフランス語以外で受けるのは、やはり少しもったいないので、一日も早くフランス語でコミュニケーションをとれるようになりたいと思っています。
(パリの家から見える風景)
1月7日に日本でコンサートがあり、今はそれに向かって準備を進めています。
留学後初めての帰国コンサートで、少しでも成長した姿を見ていただきたいと思い、毎日必死に音楽を作り上げているところです。