奨学生レポート RMFレポート ミュージックサロン インタビュー

奨学生レポート(鈴木愛美さん)

鈴木 愛美さん/Ms. Manami Suzuki
(専攻楽器ソプラノ/soprano)

[ 2013.10.29 ]

学校名:ウィーン国立音楽大学大学院、コンセルヴァトリウムウィーン私立音楽大学

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の鈴木愛美です。

オペラや、歌曲・宗教曲といった「声楽曲」をより専門的に学びたく、ウィーンに留学させて頂き、今年で最後の1年を迎えました。

すずき

ハプスブルク家の華やか且つ厳粛な宮廷文化が今も息づくウィーン。

かつてモーツァルトやベートーヴェンなどの偉大な作曲家たちの活躍により豊かさを増した音楽的土壌は、今も国立歌劇場や楽友協会などで世界最高水準の演奏を聴くことができ、私はレッスンや本番以外の時間を使って、オペラやコンサートに通う日々でした。(写真参照①)

 

①ウィーン・シェーンブルン宮殿劇場

写真①ウィーン・シェーンブルン宮殿劇場

 

ウィーン国立音楽大学大学院・コンセルヴァトリウム私立音楽大学で、多技にわたる歌曲の演奏スタイルを学びながら、シェーンブルン宮殿劇場でのオペラ公演や憧れの楽友協会でのコンサートなど、貴重な舞台経験の機会に恵まれました。

朗々と歌い上げるオペラ的歌唱法だけでなく、美しく繊細さが求められる音楽表現へと視野も広がっていきました。

そして、オーディションやコンクールにも挑戦し、世界中から集まる先鋭達のレベルの高さに大変刺激を受けました。
(写真参照②・③)

 

②ウィーン楽友協会コンサート 出演者と

②ウィーン楽友協会コンサート 出演者と

③シェーンブルン宮殿劇場でのコンサート出演

③シェーンブルン宮殿劇場でのコンサート出演

 

歌手として必要な素養と可能性を思う存分に探求でき、一人の人間として抱えきれない程の感動や発見、自己と向き合えたこと。

それらは私の大切な財産となり、これからの歌手人生にとって大きな道しるべになってくれることと信じています。

このように充実した研鑽と経験をさせて頂きましたのも、貴財団の大きなご支援のおかげで、心から感謝致しております。

今後は、歌の素晴らしさ、音楽の魅力を少しでも多くの方々にお伝えしていけるよう、幅広く活躍できる歌手を目指し努力し、精一杯歌い続けていきたいと思っております。

 

 


楽友協会でのコンサート!素晴らしい経験ですね。8月に行われた奨学生コンサートでも素晴らしい歌声を披露していただいた鈴木さんには、ぜひこれからも多くの方々に音楽の素晴らしさを伝えていただきたいですね。