演奏会で様々な場所へ…(佐山裕樹さん)9/29
佐山 裕樹さん/Mr. Yuki Sayama
(専攻楽器チェロ/cello)
[ 2021.12.3 ]
学校名:桐朋学園大学音楽学部
ローム ミュージック ファンデーション奨学生の佐山裕樹です。
桐朋学園大学のソリストディプロマコース3年生として学んでおりますが桐朋学園に通うのも今年で10年目となりました。
<ロームミュージックセミナーの様子>
最近は室内楽のコンサートやオーケストラのコンサートがとても多く、日々譜読みとスコアを読むことに追われています。
新型コロナウイルスの影響でコンサートが中止になり始めてから1年半が経ちますが、最近は東京以外の地方での公演も多く国内の色々なところに行く機会も増えました。
昨年の今頃からはとても考えられないことだったので音楽業界も少しずつではありますが前の姿に戻りつつある事を実感しております。
今年の夏は2年ぶり2回目となるロームのチェロセミナーに参加をしました。
講師の宮田大先生のレッスンを5日間毎日受けることができ第一線で活躍されている宮田先生の音楽を肌で感じる事ができました。
レッスンを受けた中で一番印象に残っているのは「make musicではなくfeel music」という言葉です。
事前にこう弾くと決めたものを演奏会で演奏するのではなく、舞台上で感じたものを感じたままに弾いてみてという事でした。
それには様々な感情を持つことが大事で、「嬉しい」という言葉があった場合その嬉しいという言葉の伝え方を何通りも持つ事が大事だと教わる事ができました。
先日はオーケストラの演奏会で岡山と高知に行きました。
大好きな作曲家でもあるチャイコフスキーの交響曲5番を演奏しましたが、バレエ音楽も大好きなので弾いていてそれらを思わせるような旋律と楽曲構成にとても胸が高まりました。
また、私は「飛行機に乗ること・撮ること」と「旅行」が趣味なので地方への演奏旅行はとても楽しいものとなりました。
高知へは初めて行きましたが自然豊なところで日々の疲れを取ることもできました。
行ったことのない場所に行きその場の空気を感じることは自分のイメージの幅を増やすことができそれが自分の音楽にも繋がると思っています。
飛行機が好きと先程書きましたが高知からの帰りはもちろん飛行機でした(笑)
余談ですが飛行機にチェロを乗せるときはチェロ用に1席購入をしてシートベルトをして乗せる必要があります。
今後はゲスト首席として客演するオーケストラの演奏会や尊敬する演奏家の皆さんとの室内楽の演奏会が続きます。
1回1回の演奏会で得たことを次の演奏会に活かせるよう日々精進していきたいと思います。
<チェロと飛行機に乗る様子>