奨学生レポート RMFレポート ミュージックサロン インタビュー

感謝の演奏活動(藤田真央さん)9/2

藤田 真央さん/Mr. Mao Fujita
(専攻楽器ピアノ/piano)

[ 2021.11.8 ]

学校名:ハンス・アイスラー音楽大学

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の藤田真央です。いつも多大なるご支援をいただき心から感謝申し上げます。

コロナによる大変な状況が一年以上も続き、音楽活動や勉学において、困難なことにぶつかることが多々ありますが、自分が人生をかけて取り組んでいる音楽や、それを取り巻く社会、人々、環境など多角的な視点から音楽を見つめ直し、考察できる良い時間になっていると、プラスに考えています。

 

<スイス・ヴェルビエ音楽祭にてモーツァルト-ピアノ協奏曲題20番を演奏しました。>

 

今まで、何不自由なく世界各国を飛行機で移動していましたが、現在は本当に大変になりました。

出入国のために準備する書類や、PCR検査、帰国時の隔離など、慣れないことに苦労します。

しかし、このようなコロナ禍であっても、世界中で音楽が途切れることなく続いていることに感動を覚えます。

生死に関わる感染症が大流行している中でも、最大限の努力をしてコンサートを開催してくださる主催者の方々、そして聴きに来てくださるお客さま、多くの方のご支援、ご協力のもと、私が演奏する場所があることに感謝の気持ちでいっぱいです。

 

最近の活動では、7月にスイスのヴェルビエ音楽祭に参加しました。

周りを見渡せば、著名な音楽家の方々に胸が高鳴り、たくさんの刺激と毎日が勉強になった日々でした。

モーツァルトピアノ協奏曲と、ピアノソナタ全曲演奏の6公演は、緊張の連続で、私にとって大きなチャレンジ、そして試練でもありましたが、無事に終えることができてホッとしています。

日本から聴きに来てくださる方もいらして、本当にありがたく胸が熱くなりました。

 

<スイス・ヴェルビエ音楽祭にて、私の演奏を聴きに来てくださったゲルギエフと舞台裏で談笑。>

 

8月は、N響の皆さん、広上淳一先生と共に中国地方ツアー、鳥取・岡山・広島・山口の4県でコンサートを行いました。

各地で緊急事態宣言が発令されている中でしたが、多くの方に聴いていただけたことがとても嬉しかったです。

少しでも元気になってもらえたら幸せだなと思います。

 

<N響ツアーにて、コンマス-篠崎史紀さん、指揮-広上淳一先生、ゲストコンマス-郷古廉さんと共に。>

 

9月は、海外での音楽祭が続きます。ラトビア共和国、ジョージアに向けてまもなく出発するところです。

今年度もご支援いただき、勉学や演奏活動をサポートしていただけたことは、本当に私の支えになりました。

これからも体に気をつけて頑張っていきたいと思います。
本当にありがとうございました。