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最終レポート(秋山紗穂さん)4/29

秋山 紗穂さん/ Ms. Saho Akiyama
(専攻楽器ピアノ/piano)

[ 2021.07.28 ]

学校名:東京藝術大学大学院

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の秋山紗穂です。
この一年間、温かいご支援を頂き、心から感謝申し上げます。
大変な世の中の状況が続いていますが、お陰さまで前回のレポート以降も様々な経験をさせて頂き、今回はその中から3つほどご報告させて頂きます。

< ピアノ四重奏で彩る世界 〜同世代の名手たちを迎えて〜 >

 

今年最初のコンサートは、既に様々な方面で活躍している同世代の演奏家との室内楽でした。
ピアノ四重奏2曲の間に、それぞれの楽器とピアノでのデュオを3曲、という盛り沢山のプログラムでしたが、初合わせから本番まで、どの瞬間も音楽的にとても内容の濃い充実した時を重ねることが出来ました。
大好きな作品を、心から楽しんで演奏させて頂くことができ、今後もソロだけではなく、室内楽の世界もより深めていきたいと思いました。

1 月末には、文化庁国際文化芸術発信拠点形成事業として、上野にある国立美術館、博物館、藝大の旧奏楽堂、東京文化会館などを一般の方々にご紹介する映像にお声がけ頂き、ピアノ演奏で参加させて頂きました。
どなたでもご視聴できる無料配信として公開され、この時期コロナ感染を気にすることなくご視聴頂けるため、個人の方のみならず、小中学校の課外授業やご年配の方々の施設始め、多くの皆様にお喜び頂けました。

 

< 東京文化会館にて、文化の杜の音めぐり >

 

3 月には、日比谷にある歴史ある松尾ホールにて、ソロリサイタルをさせて頂きました。
松尾ホールは3月で閉館になってしまいましたが、その前にリサイタルの機会を頂き、本当に感謝でした。
1日2回公演は、体力的にも大変ではありましたが、満席のお客様の温かな雰囲気に励まされ、最後まで楽しんで演奏させて頂くことが出来ました。心から
大好きな作品を、最後になってしまう松尾ホールで演奏させて頂けて、胸がいっぱいになりました。

 

< 日比谷・松尾ホールでのピアノリサイタル >

 

4 月からの大学院での授業は、対面とオンラインとが並行して行われていますが、ソロと室内楽のレッスンを中心に、充実した日々を送っています。
今年度も、ソロリサイタルや室内楽のコンサート、そしてオーケストラとの共演など、ありがたいことに沢山の演奏の機会を頂いているため、一つ一つの機会を大切に演奏していきたいと思います。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。