奨学生レポート RMFレポート ミュージックサロン インタビュー

中間レポート(大関万結さん)10/30

大関 万結さん/ Ms.Mayu Ozeki
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)

[ 2020.11.24 ]

学校名:ウィーン私立音楽芸術大学

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の大関万結です。

いつもご支援いただきありがとうございます。

このレポートを書いているのは202010月になりますが、今、ウィーンは再び新規感染者が増え、コロナ第2波の真っ只中という状況です。

フランスやドイツが第二次ロックダウンを決定しました。

そのドイツから危険地域に指定されているほどです。

 

オーストリアは、コロナが蔓延し始めた3月下旬、状況の悪化が速かったイタリアが隣国ということもあり、いち早く政策を打ち、外出禁止(ロックダウン)を実施しました。

毎日、いや、刻一刻と変わる政策に、街が混乱を見せた時期がありました。

寝て起きてニュースを見ると次の政策が決まっている。

明日から外に出られない。

スーパーに行くともう何も売っていない。

小麦粉すらもない。

残っているのは冷凍食品のみ。

流通が止まったわけではありませんが、災害が比較的少ないオーストリアは、ご家庭にあまり非常時用の食料などを置いていないのでしょうか、凄まじい買い占めでした。

人の混乱、街の治安の悪化を見ているのが、とても怖かったです。

 

<コロナ禍で観光客が激減したシェーンブルン宮殿。虚しくも花は美しく咲き誇る。>

 

今年は様々な演奏機会やチャンスが奪われ、また安全上(部屋の人数制限)の理由から室内楽をすることも叶いませんでした。

しかし、活動ができない日々も、ご支援いただいているおかげで、勉強に専念することができました。

レパートリーをひたすら増やし、ウィーンについて歴史などを勉強する。留学ができるこの年齢・期間に、とても大事なことです。

少々不謹慎かとは思われますが、とても充実した日々を過ごしております。

<ムジークフェラインの前にて。秋の夕空は美しいです。>

今はもう、冬のコートを着込んで、もう手袋を出しています。

ウィーン一番のメイン通りであるケルントナー通りには、イルミネーションが取り付けられました。

いよいよ、ウィーンという魔法のように私を魅了する街が一年で一番輝く、クリスマスシーズンの到来です。

ミルヒラムシュトゥルーデルが美味しい季節になりました。

これからまたどんなウィーンの匂いを吸収できるか、楽しみです。

 

引き続きどうぞよろしくお願い致します。

 

<ウィーン国立図書館に展示されている、1820年の散歩中のベートーヴェン>