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コンサートと留学生活(小井土文哉さん)11/30

小井土 文哉さん/Mr.Fumiya Koido
(専攻楽器ピアノ/piano)

[ 2020.05.8 ]

学校名:イモラ音楽院

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の小井土文哉です。
2019年10月末から、奨学生として多大な支援を頂きながら、イタリアのイモラ音楽院に留学させて頂いております。

<シャネル・ピグマリオン・デイズにてペトルシャンスキー先生と>


浜松国際ピアノアカデミーで出会い、その時のご自身の演奏やレッスンから、是非この先生に習いたいと思っていたボリス・ペトルシャンスキー先生と共に学べるという、とても幸せな環境に、お陰様で身を置けております。
イモラ音楽院は音楽界では有名な学校ですが、規模は日本や他の有名な学校に比べるととても小規模です。

お城をリフォームした美しい校舎には、レッスン室は6部屋しかありません。

ですが、少数精鋭の教授陣と綿密なレッスンで、優秀な音楽家を多く輩出しています。

<イモラ音楽院外観>

 
まだ留学が始まって1ヶ月しか経っていませんが、日本にいる時とは全く違う環境や感覚が、私にとっては快く感じ、充実した音楽生活を送っております。
留学する10月末までは、日本で沢山の演奏機会を頂きました。

その中でも最も自分自身にとってハードで、多くの経験を得られたのは、全6回のリサイタルシリーズである、シャネル・ピグマリオン・デイズでした。
初めてこのシリーズを聴きに行ったのは小学5年生でしたが、その時の自分からすると雲の上の存在のような演奏会に出演させて頂けたことは、とても幸せでした。
特に、シャネル・ピグマリオン・デイズの5回目のリサイタルでは、チャイコフスキー、スクリャービン、ラフマニノフで構成したオールロシアプログラムを、日本にいらっしゃっていたペトルシャンスキー先生にも聴いて頂き、緊張と嬉しさから、忘れ難い本番となりました。

 

<イギリスでの演奏の様子>

 
その他にも、2019年2月に第1位を頂いた、ヘイスティングス国際ピアノコンチェルトコンペティションに関する幾つかの演奏会や、初めて出演させて頂いた仙台クラシックフェスティバル等、とても充実した1年でした。
今年の年末、そして来年もありがたいことに多くの本番の機会を頂いておりますので、日々精進し、一つ一つの舞台、一つ一つの作品に真剣に向き合い、音楽的にも人間的にも少しずつ成長して行けたらと思います。