奨学生レポート RMFレポート ミュージックサロン インタビュー

ドイツとハンガリー(阪田知樹さん)8/23

阪田 知樹 さん/Mr.Tomoki Sakata
(専攻楽器ピアノ/piano)

[ 2020.03.16 ]

学校名:ハノーファー音楽演劇メディア大学大学院

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の阪田知樹です。

ドイツのハノーファー音楽演劇メディア大学院で研鑽を積んでいます。

<ハノーファーの秋景色>


 

ドイツでも北の方に位置し、冬になるとかなり寒いです。

昼夜の寒暖差も激しく、一日のうちでも天気の移り変わりが早いように思います。

朝方土砂降りでも昼間には嘘のような晴天になったりと、今ではすっかりドイツ仕様の温度調節の効く服装になりました。夏でも8月には既に涼しい日も少なくなく、半袖にジャケットというのが一番安心です。

すぐに秋を飛び越え、完全な冬。ダウンにブーツとすっかり冬です。

外は寒いですが、中は暖房で暖かく、一日中一定の温度に保たれるので勉強に集中出来る良い季節になりました。

 

<秋の音楽祭~ハンガリー音楽~リハーサル風景>

 

私が最も大事にしている作曲家の一人、ハンガリー生まれのフランツ・リスト。

今年はハンガリーと日本との外交関係開設150周年を記念して、ハンガリー音楽による秋のフェスティヴァルが北海道で開催されました。

 

光栄にも2016年リスト国際ピアノコンクールでの覇者ということで、リストを始め、ハンガリー縁の作品による音楽祭のオープニング・コンサートに出演させて頂きました。

ソロ、デュオ、トリオ、そして、クインテットと演奏させて頂きましたが、特にドホナーニのピアノ五重奏は、前々から演奏したいと願っていた作品だったのでリハーサルを重ねて演奏会で弾き終えたときの喜びは大きかったです。

 

<秋の音楽祭~ハンガリー音楽~出演者の皆さんと>

 

ドイツの音楽祭に出演しました。

ドイツのお客様はとてもフレンドリーで温かく、情熱的、そして、強い関心を寄せて聴き入って下さいました。

各リサイタル後には、チーズにソーセージ等の冷たいおつまみとワインやビールを片手に、日付けが変わるまで、談笑し、リサイタルの余韻に浸っている方々が沢山いらっしゃいました。

ドイツの音楽祭だと感じました。

 

<キッシンジャー・ピアノオリンピック2019リサイタル>

 

有り難いことに、若手ピアニストのリサイタルの競演=キッシンジャー・ピアノオリンピック2019にて、第1位及び聴衆賞の栄誉に与りました。

満員の会場に歓声が沸きました。本場ドイツでベートーヴェンの解釈を高く評価して頂き、とても光栄です。

ハノーファー音楽大学院での新ゼメスターも10月から始まりました。これからも更なる精進を重ねたいと思います。

 

<ドイツ音楽祭~キッシンジャー・ピアノオリンピック2019>