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充実した夏休み(有冨萌々子さん)9/29

有冨 萌々子さん/Ms.Momoko Aritomi
(専攻楽器ヴィオラ/viola)

[ 2019.12.13 ]

学校名:ウィーン国立音楽大学

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の有冨萌々子です。
常日頃より、多大なるご支援をいただき、心より感謝しております。
ウィーン国立音楽大学での学生生活も、2年目が終わろうとしています。

<国立オペラ座の写真>


ウィーンでは、週に3日ある教授のヴィオラレッスンの他、室内楽やピアノ、ソルフェージュといったレッスンだけでなく、音楽史や自己マネージメント、音楽身体学まで、幅広く勉強させて頂いております。
また、クラスコンサートだけでなく、教授が推薦してくださった学内外でのコンサートにも精力的に出演しています。

私にとって最近の一番の大きな出来事は、今年の8月に20日間、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団のサマーアカデミー生としてザルツブルクに滞在したことです。
春に行われたオーディションでは、世界三大オペラ劇場でもあるウィーン国立オペラ座で弾くことができ、私にとって忘れられないオーディションの1つとなりました。

サマーアカデミーでは、毎日サマーアカデミー生のみんなと室内楽、オーケストラを演奏するだけでなく、個人のレッスンやマスタークラスがありました。
教えてくださるすべての先生方が、現役でウィーンフィルハーモニー管弦楽団で演奏される方々です。
私は、サマーアカデミー生のみんなとドヴォルザークの弦楽六重奏、メンデルスゾーンの弦楽八重奏を勉強し、最終日にはザルツブルク音楽祭に出演しました。

 

<終演後の写真>

 
このサマーアカデミーには日本人は1人もいおらずほとんどのアカデミー生がオーストリア出身だったので、ドイツ語漬けの毎日で、オーストリア独特の方言などが飛び交うこともあり、会話に苦労することも多々ありましたが、終わった今、とても充実した20日間を過ごせたなと実感しています。

 

<ザルツブルクの景色の写真>

 
サマーアカデミーが終わったあとは、日本に戻り、日本フィルハーモニー交響楽団さんのゲスト首席を務めさせて頂きました。
お話を頂いたときは、まだまだ未熟な私がこのような重大な任務をこなせるのかどうかとても不安でしたが、リハーサルから本番まで、団員の皆様がとても優しくしてくださり、人生で初めてのゲスト首席という大役をなんとか終えることができました。
そして改めて、私はオーケストラがとても好きで、そして将来はオーケストラ奏者として国際的に活躍のできるヴィオリストになりたいと強く確信しました。
またその後もリサイタルや、N響さんのエキストラなどのお仕事をさせていただき、今年もとても充実した夏休みをオーストリアと日本で過ごすことができました。

10月からはまたウィーン国立音楽大学で勉強させて頂きますが、今後もウィーンと日本両方で、大きなコンサートに出演させて頂くことが決まっています。
このように充実した生活を送ることができているのは家族や先生、友達、そして応援してくださるたくさんの方々のおかげです。
これからも自分の個性だけでなく、ヴィオラという楽器の良さを、聴きに来てくださる皆様にお届けできるよう、感謝の気持ちを常に忘れずに、これからも精進して参りたいと思います。

 

 


オーケストラ奏者を目指す中でウィーンフィルでのアカデミーは良い勉強になりますね!

たくさんの機会に恵まれておりますので、ぜひこれからの活動に活かしてください。