インディアナポリス国際ヴァイオリンコンクールとこれから(外村理紗さん)2/1
外村 理紗さん/Ms. Risa Hokamura
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)
[ 2019.05.10 ]
学校名:東京音楽大学付属高等学校
<インディアナポリスの街の様子>
<パーティーにてホストファミリーと>
世界中から応募があった録画審査を通過した38人が現地に集いました。
まず一次審査が行われ、パガニーニ、バッハやモーツァルトなど合計40分ほどのプログラムを演奏しました。
そこから16人に絞られ、二次審査が行われました。
二次審査では大きいソナタやヴィルトゥオーソなど更には即興演奏という新しい課題もあり、合計1時間15分のプログラムを演奏しました。
ピアニストはパールマンなどの大御所の方々と共演なさっているロハン・デ・シルバさんと共演させて頂き、一緒に弾いていると音楽の流れに自然に乗せられているような感覚で自分が表現したいことを十分にすることができた反面、ここまで長い時間続けて弾くことも即興演奏をすることも私にとって初めてだったこともあり、最後の方にはスタミナ切れ気味になってしまったことが反省点でした。
<セミファイナルラウンドにてピアニストのロハンと>
ファイナルには6人が選出され、自分の名前が呼ばれた時には驚きと共に、準備した全ての曲を演奏できることの喜びで胸がいっぱいでした。
ファイナルラウンドは2ステージあり、それぞれのステージでモーツァルトのコンチェルト5番とチャイコフスキーのコンチェルトを演奏しました。
モーツァルトへ弾き振りだったのですが、まさかの2楽章で暗譜を間違えてしまいその場ではなんとか取り戻したものの、次の日に弾くチャイコフスキーのコンチェルトに対して物凄くナーバスになってしまっていました。
そんな私に舞台に出る直前に指揮のスラットキン先生が、「コンクールのことは忘れて自分の音楽を作ることだけを考えて、必ずつけてあげるから」と言ってくださりこの言葉に本当に救われ、自分の思うように演奏することができました。
<ファイナルラウンドの様子>
結果は、第2位とパガニーニベストパフォーマンス賞第3位を頂くことが出来ました。驚きと嬉しさと、そして何より家族、先生方、私を支えてくださった全ての方々への心からの感謝の気持ちで胸がいっぱいでした。
このコンクールを通してたくさん学んだことがあったのでこれからの練習や本番に活かしながら研究を重ね、感謝の気持ちを忘れず精進していきたいと思います。
<結果発表後の様子>