小川 恭子 Kyoko Ogawa (ヴァイオリン)

<出演にあたってのコメント>
この度ローム ミュージック フェスティバルに初めて出演させていただける事となり、とても光栄に思っております。奨学生だった当時、同世代の素晴らしい音楽家たち ローム ミュージック フレンズとの交流は本当に刺激的でしたし、今でも、世界中に散らばる彼らの活躍は私の原動力となっています。再び京都で彼らとコンサートを作り上げる機会をいただき、嬉しい気持ちでいっぱいです。今回演奏するクライスラーは、私の留学先でもあったオーストリア・ウィーン出身の作曲家です。ウィーンは、それこそ京都のように大勢の音楽家が集まってくる伝統と文化に溢れた街で、私は留学時代、カフェや公園、教会等で目を閉じて作曲家が生きていた時代に思いを馳せるのが好きでした。皆様にもウィーンの空気、香りというのを味わっていただけるよう、心をこめて演奏いたします。

©Shigeto Imura